~月のような君と~
「ねぇねぇ、なんだと思う?」
そう、香織が小声で聞いてくる。
「なんだろう、わかんない」
私も小声で返事をする。
連れてこられたのは、屋上。
そこには、5人の女の人に、3人の男の人。
全員知らない。
多分、香織も知らないだろう。
でも、皆上靴が緑だから3年生なのは確か。
「あの‥、」
香織が口を開くと、1人の女の人が喋り出した。
「あんたら、最近、朔夜達と一緒にいるんだって?」
え?
朔夜さん達?
「いえ?いませんよ?」
香織がそう言ったのを聞いて、やっと理解した
確か、ここらじゃ有名な人達なんだっけ。
一緒にいたらそんな感じしなくて忘れてたな
多分これは、漫画とかでよくある
調子のんな 的な奴だ。
「嘘つくなよ!見たって人が何人もいるんだよ!!!」
見られてたんだ。
「じゃあ、聞かないでくださいよ。」
香織の言う通りだね。
嘘つかなくて良かったじゃん