~月のような君と~


倉庫について、香織も泣き止んでる

私の隣に座って(怖かった。)って。


私は、さっき朔夜さんがしてくれたように

香織の手を握った。


だって、落ち着くと思うから。





「香織、華ちゃん、怖い目に合わせてごめん。あの女達、前から俺達の事で周りに色々言ってたみたいで、ちゃんと注意しとくべきだった。」



「大君、怖かったよ。でも大君達のせいじゃないから、謝らないで?それに多分、火をつけたのは私達だしね」


私を見て(ネッ)って香織が笑った。

私も頷いた





ガチャ



「香織ちゃん、華ちゃん!大丈夫だった?なにもされてない?」



魁斗さんが慌てて入ってきた

大河さんと竜さんも。



「火つけたってどういう事?」



そう、大河さんが聞いた


「多分だけど、あの人達近づくなって言いたかっただけなんだよ。でもそれに言い返しちゃって、それに腹が立ったんだと思う!」



「え?言い返したの?男もいたのによく頑張ってくれたね」



「最初は私、大君の彼女だから近づかないなんて無理だって言ったの!そしたら華が‥」


「ちょっ!ちょっと、それは別に言わなくても‥」


「え!なになに!」


「いいじゃん!かっこよかったよ!」


かっこいいってなに。

なんか恥ずかしいから言わないでほしい。

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