~月のような君と~


やっぱり無言だ

でも今日は言っておきたい事がある。






「あの、今日は助けてくれてありがとうございました。」







「‥‥」











無視された‥。


お礼、言いたかったんだけど

まぁ、聞こえてるよね。





「名前」






「え?」







「名前呼ばねぇと誰に言ってっか分かんねぇ、それともなに?俺の名前知らねぇの?」




「あ、いえ。知ってます。朔夜さん‥ですよね。」












「朔夜でいい、後、敬語もうぜぇ」



「え?無理ですよそんな、」



「いいって言ってんだろ」



いいのかな。

だって2つも歳上だし‥





朔夜さん、朔夜さん‥‥
















「朔夜‥‥」








< 56 / 165 >

この作品をシェア

pagetop