~月のような君と~

花火大会





あれから2週間が経ち

今、私達は学校に来てる



あの事件があった日から

皆は、私と香織が学校に行ってると

ちょこちょこ顔を出しに来てて

多分、もうあんな事が起きないように

心配で来てくれてるんだと思う。










朔夜とは、別になにも変わらない。


自分の気持ちに気づいて

最初は戸惑ったけど

私は、閉じ込めようと決めた。



私なんかが恋なんてしちゃいけない。

私は汚れてるから‥‥


それに、朔夜は恋をしていい相手じゃない。


釣り合わないよ。




「そういえば!!明後日、花火大会があるらしいぞ!!皆で行こうぜ!!」


今日知ったけど、学校には

朔夜達専用の、空き教室があるんだって。

私達は今、そこにいる。




「へぇ、いいね。皆で行こうか。」

「行きたい!!私、浴衣着ようかな!華は?浴衣着るでしょ?」



浴衣か‥‥


最後に着たのいつだっけ。


「うん、香織が着るなら私も着ようかな。」

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