~月のような君と~



「いいじゃん!!!2人の浴衣か〜。俺、興奮するな〜。」


「おい魁斗!人の彼女に興奮すんなや!!」


「冗談冗談!でも華ちゃんにはするかもな〜」





「ガイコツの浴衣で興奮なんてするかよ、バカか魁斗」





!?



ムカつくな。


言い返す言葉も見つからないくらいその通りだけど。



「なに言ってんだよ朔夜!こんな可愛い子の浴衣姿だぜ?ってか、そんな事より、ずっと思ってたんだけどガイコツってなに?」


私が聞いても答えてくれなかったんだよね。



「俺も思ってた。」








「だってこいつ、死んでるみてぇじゃん」








死んでるみたい、か。


確かに、ガイコツで合ってる。


「は?なに言ってんのお前!バカじゃねーの!?」



「バカじゃねぇよ」






やっぱり、見透かされてる。




「あ!華!明日買い物についてきてよ!浴衣に合うピアス買いたい!!」


「え?香織ちゃん、耳開いてんだ!!」

「うん!昔、華と2人で開けたんだ〜!」



私は、いいや。

ピアスなんてつけても似合わないし。
< 59 / 165 >

この作品をシェア

pagetop