~月のような君と~
「いいじゃん!!!2人の浴衣か〜。俺、興奮するな〜。」
「おい魁斗!人の彼女に興奮すんなや!!」
「冗談冗談!でも華ちゃんにはするかもな〜」
「ガイコツの浴衣で興奮なんてするかよ、バカか魁斗」
!?
ムカつくな。
言い返す言葉も見つからないくらいその通りだけど。
「なに言ってんだよ朔夜!こんな可愛い子の浴衣姿だぜ?ってか、そんな事より、ずっと思ってたんだけどガイコツってなに?」
私が聞いても答えてくれなかったんだよね。
「俺も思ってた。」
「だってこいつ、死んでるみてぇじゃん」
死んでるみたい、か。
確かに、ガイコツで合ってる。
「は?なに言ってんのお前!バカじゃねーの!?」
「バカじゃねぇよ」
やっぱり、見透かされてる。
「あ!華!明日買い物についてきてよ!浴衣に合うピアス買いたい!!」
「え?香織ちゃん、耳開いてんだ!!」
「うん!昔、華と2人で開けたんだ〜!」
私は、いいや。
ピアスなんてつけても似合わないし。