~月のような君と~
帰り
「いやぁ〜花火綺麗だったなー!」
「そうだな!!それにしても結局華ちゃんからはなんも連絡なしか。」
「私、心配だなぁ。」
「朔夜」
「なんだよ、大河か」
「なんだよってなんだよ。後ろで1人歩いてるからペース合わせてやってるのに」
「大きなお世話だな」
「誰に電話かけてんの?」
「ガイコツ以外、誰がいんだよ」
「出た?」
「出ねぇ」
「朔夜ってさ、凄く華ちゃんに拘るよね。好きなの?」
「は?なんだよ急に」
「だってさ、この前も学校に2人を助けに行った時、大が香織ちゃんと華ちゃんは学校に行ってるって言ってたから学校に行こうって言ったんじゃないの?華ちゃんに会いたかったからでしょ?まぁ、結果的にあの時学校に行ってて正解だったんだけどね。」
「……」
「違う?送ったりする時もさ。まぁ言いたくないならいんだけど。」
「なんか、目が離せねぇんだよな。目ェ離すとどっか遠くに行っちまいそうで。だから目が離せらんねぇ、戻ってこねぇ気がするから。」
「…そっか。フフ、じゃあ傍に置いとかないとね」