~月のような君と~
「なんで来なかった?」
やっぱり聞かれるよね…
本当の事は言えない。
「妹がさ、風邪引いちゃって…お母さんも父親も居なくてさ、だから行けなくなったんだよね。」
「ふーん」
「うん、だからごめん…」
「じゃあなんで、電話に出なかった?」
え?
電話?
あ、私携帯見てないや…
「待って、、あ!本当だ。かかってきてる。香織からも。心配かけたかな。私そもそも携帯あんまり触んなくて。」
「今の時代、そんな奴いんだな」
「うん、ここに。」
「まぁ別に今隣に居るからいーけどな。心配した」
そりゃあ心配するよね…
急に行けないって来たと思ったら
連絡つかないんだもん
本当に申し訳ないや。
香織にも一言謝りのライン入れとこう。
そう思い、携帯を見たら
(月城 朔夜)
朔夜の名前…
「フフッ」
なんだか朔夜の名前が登録されてるの見たら
笑っちゃう
「!?」
「本当にいっぱいかけてきてる。」
「なんだよ、なにがおかしんだよ」