~月のような君と~
もう、家のすぐそこまできた。
家を出てから勝手に足が倉庫に向かってて
そしたら朔夜が居て
あんなに朔夜と話したのは初めてな気がする。
それよりも、香織以外の人の前で笑ったのなんて
何年ぶりだろう…
朔夜は、私が倉庫に来た理由を
聞かないでいてくれた。
多分、私が言い出すまでなにも聞かないだろう。
どこまで優しいのかな…
「華。」
!?
「こんな時間になにをしているんだ。」
最悪だ。
朔夜に、父親を見られちゃった。
なんか、思ったりしてないかな…
「なにをしてると聞いてるんだぞ華。」