~月のような君と~
「すいません、俺が連れ出してしまって、帰るのが朝になってしまいました。」
え…
なんで…
「朔夜っ!」
「すいませんでした。」
「君、華のなんなんだ。娘に近づかないでくれ」
「ちょっ!何言ってんの!!」
「それは出来ないです」
…え?
「話にならないな。帰るぞ華。」
そのまま父親に手を引っ張られて
朔夜が遠くなって行く。
「朔夜!!!」
なぜだか気づくと、名前を呼んでいた。
「次は、電話出ろよ!」
笑顔でそう言った朔夜を見て
私は
凄く、泣きそうになった…。