~月のような君と~
弱音
事が終わってお風呂に入った後
私はベッドに入り、もうどのくらい天井を見てるか分からない
時刻は21時。
お母さん、そのまま咲を迎えに行ったみたい
2人が帰って来た音が聞こえた。
もう寝よう…
プルプルプルプル
(月城 朔夜)
朔夜っ!!
(もしもし?)
(お、出た)
(出れよって言ったじゃん。)
(大丈夫だっか?怒られてねぇか?)
(…うん、大丈夫だったよ。)
(じゃあなんで、元気ねぇんだよ)
やっぱり朔夜は、誤魔化せないな。
(朔夜…)
(…どうした?)
(私…、もう生きて行けないよっ。)
気づくと私は泣いていた。
(今から行くから待ってろ)
え…
ダメだ。
また父親に見つかったら…
(朔夜!大丈夫。来ないで。お願い)
(じゃあ明日、倉庫来いよ。)
(分かった。行く。今はもう眠いから寝るね。バイバイ。)
初めて、弱音を人に吐いた。
電話を切って
私は眠りについた