~月のような君と~
私の話を遮り朔夜は冷たくそう言った。
「え‥?」
「別に聞かねぇって言ってんだろ?‥聞いたらお前、本当の事言うのかよ。嘘つくくらい話したくねぇんならなにも言うなよ」
私が嘘をついてるって分かってるんだ。
そうか‥
朔夜はいつも見透かしてるんだった。
「ごめん‥」
「でも‥‥お前に助けが必要な時、絶対に俺はお前を助けるよ。だから、もう嘘はつくな。本当の事が言える時、ちゃんと俺はお前の隣にいるから」