~月のような君と~
聞きたくない話
あれから1週間が経った
朔夜と会っている事は父親にバレていない
竜さんとは、たまに話すくらいで
あまり変わりはない。
でも一つ‥
あれから毎日、マリさんは朔夜の隣にいる。
朔夜も拒んだりはしてないし
私は朔夜と言葉を交わす事はほとんどない。
そして
マリさんは私と香織によく話しかけてくる。
「俺、腹減った〜。飯行こうぜ。」
「どこ行く?」
「駅近のファミレスでいいだろ!」
「いいね!行こうよ!!華も行くでしょ?」
「ううん、私お腹空いてないし、待ってるよ。」
あまり皆と外を歩いてたら
いつ父親に見られるか分かんないし。
「じゃあ、華ちゃんとマリで待ってるよ〜!」
え?
行かないのかな。
「おいマリ、あんま絡むなよ」