~月のような君と~

聞きたくない話




あれから1週間が経った


朔夜と会っている事は父親にバレていない

竜さんとは、たまに話すくらいで

あまり変わりはない。



でも一つ‥


あれから毎日、マリさんは朔夜の隣にいる。


朔夜も拒んだりはしてないし


私は朔夜と言葉を交わす事はほとんどない。



そして

マリさんは私と香織によく話しかけてくる。




「俺、腹減った〜。飯行こうぜ。」


「どこ行く?」

「駅近のファミレスでいいだろ!」

「いいね!行こうよ!!華も行くでしょ?」


「ううん、私お腹空いてないし、待ってるよ。」



あまり皆と外を歩いてたら

いつ父親に見られるか分かんないし。


「じゃあ、華ちゃんとマリで待ってるよ〜!」



え?

行かないのかな。



「おいマリ、あんま絡むなよ」
< 95 / 165 >

この作品をシェア

pagetop