王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ かまってきます~番外編~
そして、俺という家族が目の前にいて打ち明けられないでいたことを。
俺の卒業パーティーで明かした。
どれだけ苦しかったろう。
どれだけ辛かっただろう。
彼女は、ネロリナは、母上に抱きしめられて、これまで流してこれなかっただろう涙を流した。
生きていてもいいかと、問いて、許しを乞うているようだった。
それすらも分からなくなるほどに、不安な日々を過ごしていたのだろう。