君と白玉フラッペを
「聖……いいの? 本当に?
教師の仕事をしながら、この子達をみるのは大変よ?
それに、お母様にも迷惑をかけ…」
「迷惑なんかじゃないだろう?
初孫なんだから、毎日でも会いたいに決まってる。それに、一応プロだぞ?」
俺の母親は、元幼稚園教諭だ。
愛の出産を機に退職したが、小さい子をみるのはお手の物。
しかも、この話を持ち出したのは母親本人だ。
孫の面倒をみたくて仕方ないらしい。
「きっと、雅のお母さんだって、本当は孫たちをみたいと思っているはずだ。どっちの親も頼ればいいじゃないか」
実際のところ、長谷川家にとっても初孫だ。いつも可愛がってくれている。
しかし雅の母親は現役キャリアウーマンだ。HASEGAWAの常務として忙しい。
毎日孫の面倒をみるのは無理だろう。
託児所に預けるか、俺の親に預けるか、雅が復職するにはその二択しかないのだ。
「俺は、雅に復職して欲しい。雅の類まれな能力を埋もれさせないで欲しい」
仕事をしている時の雅は美しくて格好いい。
俺が中学の時に憧れた雅そのまんまなんだ。
全く変わっていない。
「……わかったわ。でも……
私のためにごめんね? みんなに迷惑かけちゃう」
「雅、迷惑じゃない。
俺ももっと育児をするから頼って欲しい。
それに……ごめんじゃないだろう?」
「え?」
「こういう時は、せめてありがとうって言ってくれ」
「あ、うん! 聖、ありがとう!」
こうして、光の入園と同時に雅は復職を果たした。
教師の仕事をしながら、この子達をみるのは大変よ?
それに、お母様にも迷惑をかけ…」
「迷惑なんかじゃないだろう?
初孫なんだから、毎日でも会いたいに決まってる。それに、一応プロだぞ?」
俺の母親は、元幼稚園教諭だ。
愛の出産を機に退職したが、小さい子をみるのはお手の物。
しかも、この話を持ち出したのは母親本人だ。
孫の面倒をみたくて仕方ないらしい。
「きっと、雅のお母さんだって、本当は孫たちをみたいと思っているはずだ。どっちの親も頼ればいいじゃないか」
実際のところ、長谷川家にとっても初孫だ。いつも可愛がってくれている。
しかし雅の母親は現役キャリアウーマンだ。HASEGAWAの常務として忙しい。
毎日孫の面倒をみるのは無理だろう。
託児所に預けるか、俺の親に預けるか、雅が復職するにはその二択しかないのだ。
「俺は、雅に復職して欲しい。雅の類まれな能力を埋もれさせないで欲しい」
仕事をしている時の雅は美しくて格好いい。
俺が中学の時に憧れた雅そのまんまなんだ。
全く変わっていない。
「……わかったわ。でも……
私のためにごめんね? みんなに迷惑かけちゃう」
「雅、迷惑じゃない。
俺ももっと育児をするから頼って欲しい。
それに……ごめんじゃないだろう?」
「え?」
「こういう時は、せめてありがとうって言ってくれ」
「あ、うん! 聖、ありがとう!」
こうして、光の入園と同時に雅は復職を果たした。