冷徹上司の過剰な愛
「お腹空いてる?食べれそうだったら食べて?」



と椅子を引いてくれた難波さんにはもう頭も上がらない。(普通に頭上がってるけど。)


なんていうか…もうほんと、すごい!の一言に尽きる。…あぁ、わたしの語彙力が皆無過ぎる。


温め直された料理はどれも美味しそうで、気づくと前に難波さんが座っていた。



「「いただきます。」」



うわぁ〜、どれから食べようかな〜?迷うなぁ。


とお箸を迷子にさせていると、クスクスと笑う難波さんが視界に入り込んだ。



「どうして笑うんですか?」



こんなの笑われた理由を聞かずにはいられない。



「んー?可愛いなぁ、と思って。」


「……可愛くないです。」



食い意地が張ってるだけ。全然可愛くなんてない。



「あのんは誰よりも可愛いよ。僕はあのんが可愛くてたまんない。」



と次々にお皿におかずが乗せられていく。さすがにそんなに食べきれない量のおかずが。
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