冷徹上司の過剰な愛
「いっぱい食べて。」と難波さんの料理がお皿に分けられた時、聞き覚えのある声に名前を呼ばれた。



「蓮美…?、」


「っ、有馬!?」



そこにはさっきぶりの有馬が立っていて、わたしと難波さんを交互に見るなり向けられた笑顔が消えていく。



「…珍しい組み合わせですね。」



と作り笑顔を向ける有馬から視線を逸らし、難波さんを見るけど…無表情というか、いつもの仕事顔の難波さん。


さっきまですっごい笑顔だったのに…。



「っ、有馬はよくここ来るの?」



どんより空気に耐えられなくなり、どうでもいい質問をしてみる。



「………。」


「有馬…?」



黙ったまま何も言わない有馬に首を傾げると、わたしから視線を逸らし、難波さんに向けて口を開いた。



「…2人ってそういう関係なんですか?」



っ、…そういう関係って…バレ、た?……。


有馬の言葉に鼓動が早まっていく。
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