冷徹上司の過剰な愛
「はい。いっぱい食べて?」


「……いただきます。」



食べきれない量のはずなんだけど、不思議と難波さんの手料理はペロリしちゃう。だからか、最近太った気がする。



「美味しいですっ。これもこれも、全部!美味しい。」


「ん。それは良かった。」



とハニかむ難波さんに胸が締め付けられつつ、それを誤魔化すようにおかずを口いっぱいに詰め込む。


そんなわたしの姿を見てはクスクスと笑うんだよね。…もう別にいいけど。


食べきれなかった料理はラップをして冷蔵庫に。という動作をしているのはもちろん難波さんだ。



「お皿洗いますっ。」



と立ち上がると、「僕がするからいいよ。」と瞳が絡む。


ううん、そんなのダメ。お皿くらい洗わせてほしい…!


難波さんからスポンジを奪うと、「じゃ、お願いしようかな?」と大きな手が頭に伸びてきた。


よーし!やるぞぉ!!……と意気込むこと2分足らずでやらかした。


床に豪快に散らばる陶器の破片…。
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