冷徹上司の過剰な愛
6章

激甘の5日間

それからあっという間に大晦日を迎え、昨日一昨日で部屋の大掃除を行ったわたしの体はあちこちが筋肉痛に…。


でも、その甲斐あって数ヶ月ぶりに部屋中ピッカピカ。これがいつまでキープできるか……。


多分1ヶ月も持たない…。


【薄着は禁止。気をつけて来て。】家を出る直前に難波さんから届いたメッセージ。


薄着禁止、って…子供じゃないんだから、そんなこと言われなくても薄着はしないのに。全く…難波さんはわたしを子供として見てるんじゃないの??


脳内でそんなことを思いながら難波さんのマンションへ……は、向かってない。


その前にデパートに寄り、あるものを買うと決めていた。



「えーっと………あ、これ?…だ。」



スマホの画像と見比べながら手にしたのはワイン。


難波さんと呑もうと思って、事前に有馬におすすめワインを聞いていた。


ちなみに、ワインを呑んだことはない。呑むことになれば今日が初めて。


これを機に、ワイン好きになれたらなぁ。なんて。



「よし。」



会計を済ませ、次こそ難波さんのマンションへ。
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