冷徹上司の過剰な愛
そんなことを考えていると、「なんだか余裕そうだね…?」と口角を上げた難波さんに思わず苦笑い。
別に余裕なわけじゃ…。それを言えば、難波さんだっていつも余裕そう。
いっぱいいっぱいなのはいつもわたしだけ。
その悔しさは以前からずっとどこかにあって、その悔しさをどうにかしたいと思っていた。
わたしと同じように余裕がない難波さんを見てみたい。
「…浬、……っ、」
あと数センチで唇が触れるというタイミングで名前を呼ぶと、難波さんの行動が静止した。
至近距離で瞳が絡んだまま…という時間が惜しく思い、そのまま唇を重ねると、難波さんがしてくれるようなキスをしてみる。
上手くできている自信なんて全然ないけど、それでもわたしなりに必死だった。
「っ、…あのん…どうしたの?」
と無理矢理唇を離したのは難波さんのほう。
「……いつもわたしだけ余裕ないから悔しくて…。難波さんにももっとドキドキしてほしい…です。」
「…………余裕なんてないよ。僕はあのんのことになると余裕なんてなくなる。いっぱいいっぱいだよ。」
「…見えないです。いつも涼しい顔してます。」
「涼しい顔って…。でもそう見えてたなら良かった。」
「良かった?」
「うん。だってあのんにはダサい姿見せたくないからね。」
別に余裕なわけじゃ…。それを言えば、難波さんだっていつも余裕そう。
いっぱいいっぱいなのはいつもわたしだけ。
その悔しさは以前からずっとどこかにあって、その悔しさをどうにかしたいと思っていた。
わたしと同じように余裕がない難波さんを見てみたい。
「…浬、……っ、」
あと数センチで唇が触れるというタイミングで名前を呼ぶと、難波さんの行動が静止した。
至近距離で瞳が絡んだまま…という時間が惜しく思い、そのまま唇を重ねると、難波さんがしてくれるようなキスをしてみる。
上手くできている自信なんて全然ないけど、それでもわたしなりに必死だった。
「っ、…あのん…どうしたの?」
と無理矢理唇を離したのは難波さんのほう。
「……いつもわたしだけ余裕ないから悔しくて…。難波さんにももっとドキドキしてほしい…です。」
「…………余裕なんてないよ。僕はあのんのことになると余裕なんてなくなる。いっぱいいっぱいだよ。」
「…見えないです。いつも涼しい顔してます。」
「涼しい顔って…。でもそう見えてたなら良かった。」
「良かった?」
「うん。だってあのんにはダサい姿見せたくないからね。」