冷徹上司の過剰な愛
「とりあえず今晩は念のため入院になってるから、あのんはゆっくり休んで。母さんのことは心配いらない。また明日来るよ。」
と病室を出て行ったお父さん。
体を起こし、スマホを握りしめると、病室を抜け出した。通話が可能な場所まで来ると、難波さんの番号をタップ。
『もしもし?あのん…?』
「難波さん…、」
『…体調はもういいの?』
「………。」
『あのん?聞いてる…?』
「………。」
難波さんの声ってどうしてこんなに恋しくさせるんだろう。どうしてこんなに気持ちに溶け込んでくるんだろう…?
「…難波さん…、」
「なぁに?あのん。」
「え…?」
なぜかスマホから聞こえるはずの声が背後から聞こえた気がしてゆっくり振り向く。
そこには…
「病室抜け出すなんて悪い子だね。」
と目を細めて笑う難波さんの姿があった。
と病室を出て行ったお父さん。
体を起こし、スマホを握りしめると、病室を抜け出した。通話が可能な場所まで来ると、難波さんの番号をタップ。
『もしもし?あのん…?』
「難波さん…、」
『…体調はもういいの?』
「………。」
『あのん?聞いてる…?』
「………。」
難波さんの声ってどうしてこんなに恋しくさせるんだろう。どうしてこんなに気持ちに溶け込んでくるんだろう…?
「…難波さん…、」
「なぁに?あのん。」
「え…?」
なぜかスマホから聞こえるはずの声が背後から聞こえた気がしてゆっくり振り向く。
そこには…
「病室抜け出すなんて悪い子だね。」
と目を細めて笑う難波さんの姿があった。