冷徹上司の過剰な愛
白鳥さんは取り引き先のマネージャーで、難波さんとは年齢も近い。だからなのか、難波さんとは話しが合うようで、よく世間話しに華を咲かせている。


舞子ほどとは言わないけど、白鳥さんも綺麗な人で、大人の雰囲気がモテ要素を引き出しているような人だったりする。


…難波さん、白鳥さんと会うのかな?…。確かこのメッセージってプライベートだよね?…ってことはプライベートで会うってこと?


パソコンから視線を逸らし、とりあえずソファに腰を下ろす。


プライベートで会うって言っても、会う理由は仕事ってことだもんね?話しを詰めたい、って白鳥さん言ってるわけだし。



「あのん?、」


「っ、難波さん…。」



見るといつの間にか上がってきていた難波さんは首からタオルを下げ、視線だけを向けていた。



「どうする?なんか映画でも観る?それとももう寝る?」



冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すと、そのまま豪快に飲み干す難波さんに息を飲む。


……色気…がっ、……。


ハッとし、咄嗟に視線を逸らした視界にパソコンが入り込む。



「お仕事はいいんですか?」



白鳥さんのメッセージも入ってるし…。チェックしたほうが…。
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