冷徹上司の過剰な愛
「あのん?、」


「っ、はい!?」


「…ボーっとしてたけど眠い?」


「全然っ!映画観て……ってあれ?」


「まだ始まってないよ。今日のあのんいつもと違うけど何か悩んでる?」


「………。」


「やっぱり僕のせい?言い方きつかったもんね。1人で残業もさせたし…。」


「それはわたしのミスなので、難波さんのせいとかじゃないです。」



難波さんに叱られるのには必ず理由がある。だから、わたしが悪いだけ。



「…映画はまた今度にして今日はもう休もうか。」


「…はい。」



気使わせちゃった?よね。申し訳ないなぁ。


寝る準備をして寝室に行くと、「おいで。」と腕枕が。



「明日何しよっか?行きたいところとかあるなら連れて行くけど?」


「…特にないです。」
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