冷徹上司の過剰な愛

おまけーmaiko

「あ、おかえり有馬。難波さんと会えた?」


「ん。あの2人、なんだかんだでお似合いだよな。」


「お似合いだよ。あのんは気づいてないだろうけど、難波さん相当あのんに惚れ込んでるし。あの2人なら遠距離だって平気だよ。」


「だな。でも、蓮美のことだから、数日もすれば寂しいぃ〜!って足立に泣きついて来るんじゃね?」


「その時は優しく抱きしめてあげるだけだよ。」


「…足立って蓮美には異常に優しいよな?」


「だって可愛いんだもん。そんなあのんのことが有馬も好きだったくせに。」


「っ、うっさい。」


「うわ、真っ赤になってる〜!」


「は?酒のせいだし!……てか、さっきのあれ…蓮美に言わなくて良かったのかよ?」


「え?あ〜、難波さんのこと?」


「ん。」


「言わなくても今頃、ね。」



渡しているだろうから。


それは数日前のこと。


仕事終わりに難波さんを見掛けたことがあったんだけど、その難波さんが出てきたお店が指輪専門のお店で、その瞬間ピンときた。


あのんに渡す指輪だ、って。


きっとそれは婚約指輪だろうな、って。


このままじゃ本当にダメになる気がして、あのんに伝えようと思ったんだけど、有馬の邪魔が入ったこともあり言えなかった。
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