冷徹上司の過剰な愛
だけど、今思えば言わなくて良かった。


それに、女性に囲まれる難波さんはどこか上の空っぽかったし、何度もあのんに視線を向けていた。


そんな難波さんを見ていたら、わたしの出番は要らないかな、って…。


だから、難波さんが居酒屋を飛び出した時はホッとした。



「足立、そろそろ帰ろうぜ。」


「ん。そうだね。」



有馬と居酒屋を後にし、夜空を見上げながら願う。



どうかあの2人が幸せな選択をしますように、と。



難波さんにはあのんを幸せにしてあげてほしい。あのんを幸せに出来るのは難波さんだけだから。



「足立ぃ〜、」


「あ、はいはい。てか有馬呑みすぎ。お酒臭い。」


「仕方ねーだろ。呑むのが部下の仕事。」


「はいはい。有馬の家こっちだっけ?」


「ばか。反対。」


「意識はしっかりしてるんだ?」


「だから酔ってねーって。」



難波さんが海外に行って、あのんが寂しくなった時は、有馬と3人で呑みに誘ってあげよう。


そんなことを思いながら有馬を送り届けた。
< 230 / 230 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:114

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

推しとか恋とか青春とか。
peachko/著

総文字数/118,054

恋愛(学園)326ページ

表紙を見る
今日も君に恋焦がれる
peachko/著

総文字数/75,365

恋愛(オフィスラブ)314ページ

表紙を見る
今日も君に恋焦がれるⅡ
peachko/著

総文字数/66,805

恋愛(オフィスラブ)277ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop