冷徹上司の過剰な愛
2章

Deep

「蓮美っ、」


「っ、はい!」



月曜日、出社するなり早速難波さんに名前を呼ばれ息を飲む。


うわうわうわぁ、もしかしてまた不備があった!?


難波さんのデスクに向かいながら顔色を伺う。だけど、そこから読み取れるものはやっぱり何もない。



「…あの、「ちょっと会議室に来て。」


「え?あ、はい…?」



な、何…?会社で個人的に呼ばれることなんてこれまでなかったんだけど?


とりあえず難波さんの後を追うように会議室に入ると、振り向いた瞳と絡んだ。



「金曜日、また帰ったでしょ?」


「…あ、はい…。」



え、会社でプライベートの話し?…いいの??誰かに聞かれたら…っ、…。



「あの、難波さん……呼んだ理由ってそのことですか?」


「そうだと言ったら困る?」



一歩距離を詰めた難波さんに胸が高鳴る。
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