冷徹上司の過剰な愛
月島さんに苦笑いを浮かべながらもお箸は進む。



「難波君食べてる?」



と難波さんのお皿に取り分ける白鳥さんはやっぱり大人だった。


わたしなんて自分のことだけ…。


この辺の差からもう違うんだよね。


…ダメダメだ、わたし。



「ね、蓮美さん。会社で難波君はどんな感じ?わたしたちには良い顔しか見せないのよね〜。」



と難波さんを横目で睨む白鳥さん。



「えっと…すごく頼れる上司です。上司からも部下からも信頼されてて尊敬しています。」



この前の有馬の言葉をちょっと使わせてもらった。



「そう。でもミスすると鬼化しない?」


「っ、…あ〜……どう、ですかね?あははっ。」



鬼化する!!いや、あれはもう鬼より鬼だもん。怖すぎて震えちゃうほど。


難波さんの前では絶対言えないけど。
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