冷徹上司の過剰な愛
「でも蓮美さんは怒られないでしょ?」


「え?…、」



そう言った月島さんに顔を向けると、「だって可愛いじゃないですか。」と言ってくれた。


可愛い……だって。えへへ、嬉しい♪



「それは差別なんじゃない?」



と言った白鳥さんに緩みかけた顔が引き締まる。



「いやぁ、でも男って単純なので可愛い子や綺麗な子には甘いですよ。ね、難波さん。」


「…さぁ?どうだろうね。」


「でも難波さんも思ってるでしょ?蓮美さんのこと、可愛いって。」


「……蓮美は部下だから。そういう目で見たことないかな。」


「え〜、またまたぁ〜。」



……だって。


そう、わたしと難波さんの関係はそうなんだよ。上司と部下。


好きだよ、って言ってくれるけど、それにはきっと理由があるんだ。何か目的が…。



「蓮美さんって今彼氏いるんですか?」


「っ、彼氏?………は、いないですねぇ。」
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