冷徹上司の過剰な愛
気のせいかもしれないけど、難波さんからの視線が……っ、


でもそう答えるしかなかったよね?合ってたでしょ?



「蓮美さん彼氏いないの?あの同期の子と良い雰囲気だったからてっきり…。」



と驚いた表情を見せる白鳥さんには苦笑いだ。



「有馬はそんなんじゃないです。」


「そうなの?でもお似合いだった。」



それはこっちの台詞。


難波さんと白鳥さんもお似合いだった。それは今でも…。



「悪いんだけど、僕はそろそろ帰らせてもらうよ。まだ仕事が残ってて。」



と立ち上がった難波さんは、テーブルにお金を置いた。



「そうね。そろそろお開きかな?また機会があれば食事しましょうね。」



そう言って笑った白鳥さんに一応微笑む。


お金を出そうとすると、「ここはわたしと難波君が出すから。」と止められてしまった。


…大人だなぁ。


なんてことを思いながら白鳥さんを見ていると、難波さんに呼ばれた。
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