冷徹上司の過剰な愛

「もしかしてあのん！？えぇ〜、久しぶりぃ！」



同窓会当日、１５分前に会場となるホテルに到着したわたしは懐かしい顔触れに笑顔を向けていた。



「沙知？うわぁ、久しぶり！元気だった？」



野々村沙知ーーー


高校の３年間、沙知とは同じクラスだったこともあり、当時はよくつるんでいた友達の１人。



「元気だったよぉ。あのん会いたかった〜！」



と抱きしめられ、わたしも抱きしめ返すと、すぐに離れた沙知の目線が胸元で止まる。



「あのん、また大きくなった？」


「なわけないじゃん。盛ってるだけ。」


「えぇ〜？でもあの頃、うち等の中であのんが一番大きかったよね〜。」


「そんな会話もしてたね。懐かしい〜。」


「それになんかあのん……綺麗になった！良い雰囲気出てるぅ。さては彼氏出来たな？」


「あぁ…まぁ、彼氏は一応いるけど……。」



と難波さんの顔が浮かぶ。


同窓会に行くこと、難波さんには伝えてないけど大丈夫だよね？やましいことがあるわけでもないんだし！