冷徹上司の過剰な愛
今更恥ずかしさが襲い、両手で顔を覆って悶絶すること数分……


お風呂沸かしてくれてたよね?入ってこようかな。


とベッド下に散乱する下着や洋服たちを回収していると、「どこ行くの?」と上半身を起こした難波さん。


急いで布団を身に纏うと、ぎゅっと握りしめた。



「あのん?、」


「っ、はい!…。」


「…顔見せて?」


「……ダメ、です…。」


「あーのーん、」


「うぅ、ダメですぅ。お風呂行くので難波さんは寝ててくださいっ。」


「…お風呂行く前にもう一度抱かせて?」


「っ、……。」


「次は優しくするから。…ダメ?」



布団からはみ出るわたしの肩にそっとキスを落とす難波さんに気持ちが揺らぐ。


……したい、って思ってる自分がいて…。


ゆっくり顔を上げ、握りしめていた布団から手を離すと、重力に逆らうことなく落ちた布団から、わたしの上半身が露わに…。
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