冷徹上司の過剰な愛
４章

元カノ

「精一杯頑張りますので、よろしくお願いしますっ。」



白鳥さんと月島さんを前に深く頭を下げた。



「えぇ。わたしたちのほうこそ、蓮美さんの足を引っ張らないよう気をつけるわ。これからよろしくね？」


「っ、はい。」



白鳥さんの声に頭を上げ微笑んで見せると、わたしの隣に立つ人が声を発した。



「足を引っ張るのは蓮美のほうだと思いますが、やる気はある人間なのでよろしくお願いします。」



っ、そんな言い方……。ま、確かに？足を引っ張るのはわたしのほうだと思うけどさ、そこをフォローするのが上司、難波さんのお仕事だよね？？



「蓮美さんのやる気は他社でも評判良いのよ？だから今回蓮美さんを指名させてもらったの。わたしたちもフォローするから大丈夫よ。」



…白鳥さぁーん…。そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいなぁ♪頑張ろうっと。


その後はこれからの予定を軽く話し合い、白鳥さんたちの会社を後にした。



「蓮美、くれぐれも失礼がないようにな。」


「はぁーい。」


「その小学生みたいな返事は辞めろ。」



と難波さんはしっかり仕事モード。


せっかく２人っきりっていうのにつまんない。
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