冷徹上司の過剰な愛
「おかえりあのん。どうだった?上手くいきそう?」



会社に戻ると、舞子が声を掛けたきた。



「全然上手くいきそうにないっ。あ〜もぉ、なんなの!?」


「っ、もしかしてなんかやらかした…?だから難波さんはまだ戻れないんだ?今頃頭下げてるとか…?」


「……うっ…舞子ぉぉ……っ、」



心が狭すぎる自分が嫌になり、舞子に泣きつく。



「えぇっ?何々?どうしたのぉ??」


「わたし嫌な女だよぉぉ…。」


「嫌な女?……もしかして難波さんとなんかあった?」



返事をする代わりに頭を縦に振って見せると、「後で話し聞くよ。」と笑い掛けてくれた。


その後は舞子のサポートもあり、なんとか仕事をこなすことができたけど、気持ちはモヤモヤしたまま晴れることはなかった。


あれから難波さんが戻って来たのはお昼休み後で、多分あの人とランチしたんだと思う。


……浮気だぁ!……浮気っ。わたしという彼女がいながら堂々と女の人と2人でランチするなんて…。


そんなモヤモヤが消えることなく退社時刻を迎え、帰る準備をしていると、「蓮美、」と難波さん。
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