【甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。】番外編 「横浜の夜は更けて」
夕食は中華街のメインストリートから少し外れたところにある薬膳料理のお店で。
特製のスープが最高に美味しかった。
そこから10分ほど歩いて、海の方へ向かった。
夕暮れの山下公園でくつろいでいるのは、ほぼカップル。
思い思いの場所で、暮れてゆく晩夏の宵を楽しんでいる。
わたしたちは大桟橋まで行き、みなとみらいのスカイラインに沈んでゆく夕陽を眺めることにした。
刻々と色彩が変化する大観覧車が、個性的なビルのシルエットに彩りを添えている。
潮風が心地いい。
桟橋の手すりを掴むわたしを、亮介さんが後ろから抱きしめた。
「綺麗……」
わたしが呟くと、亮介さんはそうだねと言うように、わたしの頬にそっと口づけた。
紅色の空が徐々に群青色に覆われてゆくさまを、わたしたちは飽かずに眺めつづけた。
特製のスープが最高に美味しかった。
そこから10分ほど歩いて、海の方へ向かった。
夕暮れの山下公園でくつろいでいるのは、ほぼカップル。
思い思いの場所で、暮れてゆく晩夏の宵を楽しんでいる。
わたしたちは大桟橋まで行き、みなとみらいのスカイラインに沈んでゆく夕陽を眺めることにした。
刻々と色彩が変化する大観覧車が、個性的なビルのシルエットに彩りを添えている。
潮風が心地いい。
桟橋の手すりを掴むわたしを、亮介さんが後ろから抱きしめた。
「綺麗……」
わたしが呟くと、亮介さんはそうだねと言うように、わたしの頬にそっと口づけた。
紅色の空が徐々に群青色に覆われてゆくさまを、わたしたちは飽かずに眺めつづけた。