君は俺の猫

暴走

翠サイド
ほんとうに突然だった。
ガン━━━━！！！！！！
壁を殴ったような、音が聞こえた。
倉庫にいた全員が音の方に向いた。
見ると、優の足元に塗装がパラパラと落ちた。
「消えろ」
一瞬誰が言ったかわからなかった。
俺らが、酷く震え上がるほど、
低い声で、強い殺気だった。
その中、海斗さんが嬉しそうに笑っていた。
誰もが言葉を発せないでいた。
優「よく、俺らの前に顔だせたな」
笑っていた。狂気をにじませながら、
？「えぇ、あなたは変わらない、海斗も」
次の瞬間
ガン！！！
ガハッ
優に首を、絞められている、男の姿があった。
優「海の名を呼ぶな、」
？「ほんとに変わらない」
海「優、おいで」
海斗さんが、聞いたこともないような優しい声音で言った。
優「海？」
いつもの、優の声音で、言った。
海斗さんが、優しく優を抱きしめながら
海「久しぶりだね～。優斗君」
優斗「えぇ、お久しぶりです。海斗さん」
優「海、あげて」
海「そうだね」
そして、こちらを向いて
海「みんな、上においで。優暴れていいよ」
そう、俺らに向かっていった。
俺らは言われたとおりに上に上がった。