幼馴染は、政略妻を愛したくてしょうがない
「あ、ちょっと…」

くいっと軽く引っ張られて、勢いのまま彼の胸に着地する。

シャワーを浴びて濡れかかったブラジャーのホックをあっさり外すと、首筋にキスを落とす。

「いい体だ」

水も滴るいい男。
貴晴さんは端正な顔に情熱的な笑顔を浮かべた。

私はもう、下着を脱ぎ捨てる他ないのを悟り、小さく嘆いた。





「…いたい…体がだるい……」

「大丈夫だ。チェックアウトは最長十三時。ゆっくり休んでから出よう」

私はじとっとした視線を向ける。

「いきなり飛ばしすぎ! 初心者舐めないで!」

「悪かったって。 ちょっといじめすぎた」
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