まあ、食ってしまいたいくらいには。


この学校に生徒会の味方をするひとはもういない。


元々、持て囃される生徒会に不満を燻らせていた生徒も少なからずいたんだろう。


生徒会の根も葉もない噂、足元を見るような悪口が学校中にひろまった。



……だけど。

今、いちばん生徒会を目の敵にしているのは。


生徒会のファンだった子たちだ。



愛と憎しみは紙一重。


好きだった分、裏切られたという気持ちが強くて、そのまま憎悪に変わってしまったんだろう。



こんな状況でわたしがこれ以上否定しても、余計疑いに拍車がかかるだけ。

だったらこうすればいい。



「わたしがケーキだってみんなに言う」



生徒会に入ってもう数ヶ月も経っている。

わたしがケーキだって証拠はいくらでも用意できるから、それ持ってみんなの前で証明するんだ。





────あれ?


それって結局、わたしも「フォークはケーキを襲うものだ」って決めつけてることになる?



でも、そうしないと、このままじゃ


< 201 / 236 >

この作品をシェア

pagetop