まあ、食ってしまいたいくらいには。
「明日からはこっちの風呂を使え」
「……やだ」
反発しながら、もう決定事項なのはわかっていた。
倒れなきゃよかった、のぼせなきゃよかった。
後悔しても時すでに遅し。
というか、ちょっと待って?
愔俐先輩が女子寮まで迎えにきた(これもびっくりだけど)ってことは、わたしと愔俐先輩に繋がりがあることがバレたわけで。
芋づる式でわたしが生徒会の寮に住んでること、そして生徒会のメンバーだってことも大バレしたのでは?
ぐわんと頭を鈍器で殴られたような衝撃を受ける。
「明日から虐められる、どうしよう」
泣きそうになった。
愔俐先輩が呆れたようにため息を落とす。
「どうせいつかはバレる」
「うぐ、そうですけど……いまのつもりじゃなかった」
「面倒くさい」
「ぐぅぅ」
地団駄を踏みそうになった。
横になっているからそれはできなかったけれど。