丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
サービスエリアでランチと休憩をすることにした、一行。

車を降り、店に向かう。

紀信「とりあえず、席を先に取っておかなきゃだね」

佐木「では私が━━━━━」
志田「俺が取っておくよ!
ほら、俺がいると誰も寄ってこないだろうし(笑)
それに佐木さんは運転してるんだから、ちゃんと休憩しないとだろ?
━━━━━杏、俺ラーメンよろしく!」

杏樹「OK!」

佐木「でしたら、凱吾様とお嬢様。
お食事を買ってまいります」

凱吾「いいよ、自分達で見て買いたいから。
佐木。志田さんの言う通り休め。
まだ、距離があるだろ?
途中で疲れて、居眠りでもされたら困るしな」

鈴嶺「佐木は、何が食べたい?
買ってくるよ!
一緒に食べよ?」

佐木「いえ!お嬢様と同じテーブルにつくわけにはいきません。
私のことはお気になさらず。
車で軽食を取り、待ってますので」

鈴嶺「もう!相変わらずなんだから!」

佐木「申し訳ありません。
それは、譲れませんので」

凱吾「鈴嶺、佐木のことはいいから!
行くよ!」
鈴嶺「うん…
じゃあ、佐木。
できる限り休んでね!わかった?」

佐木「はい、お言葉に甘えさせていただきます」
丁寧に頭を下げ、車に戻った佐木だった。


凱吾「━━━━鈴嶺、何食べたい?」
鈴嶺「うーん…うーん…」

凱吾「フフ…じゃあ……うどんにしようか?
確か、あのうどんは有名な店だったと思うし。
一緒に食べようね!」
鈴嶺「うん!そうする!」

二人の外食で、鈴嶺がメニューを決めることはほぼないに等しい。
いつも悩んでしまい、結局凱吾が決めてシェアするのが通例となっている。

凱吾「鈴嶺、うどんだけじゃさすがに二人では少ないから、天婦羅つけよう!いい?」
鈴嶺「うん!」

そして凱吾の注文する料理に、NOと言うこともない。

注文し、番号を持って一度志田のいる席に向かった。
比較的すぐに呼ばれる。

凱吾「鈴嶺、取りに行ってくるからここにいて?
いい?ここから、離れたらダメだよ!」
鈴嶺「わかった!」

志田「俺がいるし、大丈夫だよ!」

凱吾「………」

志田「大丈夫だって!
杏も戻ってくるし。ほら!宗匠くんと紀信くんも戻ってきた!」

凱吾「わかりました」
少し、不本意な顔をして凱吾が席を離れた。
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