丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
鈴嶺「━━━━綺麗…/////」
杏樹「綺麗ね/////」

凱吾「………」
宗匠「………」
紀信「………」
志田「………」

食事が済み、凱吾達は夜空を見ていた。
今日はよく晴れていて、星空がはっきり見える。

杏樹「なんか…こうしてると、全部がどうでも良くなっちゃうね(笑)」
鈴嶺「フフ…空を見上げるなんて、大人になるにつれてしなくなるもんね…」
杏樹「確かに(笑)」

鈴嶺「………」
杏樹「………」

鈴嶺がふと、凱吾達を見る。

杏樹「鈴嶺、どうしたの?」
鈴嶺「凱くん達、どうしたのかなって。
みんな、黙っちゃってるから」

凱吾「ううん」
宗匠「別に」
紀信「綺麗だなって見てるだけだよ」
志田「右に同じく」

杏樹「変な、男性人(笑)」
鈴嶺「フフ…」

それからはみんな黙ったまま、ただ星空を見上げていた。


そしてそろそろ休もうということになり━━━━━

紀信「どうする?誰から入る?」

凱吾「あ、僕達先にいい?
鈴嶺が眠そうなんだ」

鈴嶺「え?大丈夫だよ。
志田さんが最初に入らないと」

志田「あ、いいんだよ。
俺と杏樹は最後で!
まだ、ゆっくりしたいからね!」

宗匠「だったら、いいんじゃね?
鈴。凱吾と入って、とっとと寝ろ!」

杏樹「鈴嶺、昨日は寝てないんでしょ?
凱吾、お願い!」

凱吾「ん。じゃあ、僕達入って寝るから!
ほら、鈴嶺。行くよ?」

紀信「おやすみ凱吾、鈴嶺!」

鈴嶺「おやすみなさ……」
小さく手を振り、凱吾に手を引かれていった。

その後━━━宗匠、紀信、杏樹と志田の順に入り、それぞれ眠りについた。


寝静まったコテージ内。

「んん…」
鈴嶺が目を覚ました。

凱吾に包み込まれていて、幸せな気持ちになる。
凱吾の寝顔をしばらく見つめる。

鈴嶺「綺麗…/////」
整った顔をしている凱吾。
まさに、天性の美男だ。

鈴嶺「おトイレ……」
ゆっくり、凱吾の腕の中から抜け出る。
凱吾に布団をかけ直し、音を立てないように部屋を出た。

一階に降り、トイレに向かう途中。
鈴嶺「ん?紀信…くん?」

紀信がソファに座り、ワインを飲んでいた。
紀信「あ、鈴嶺!」

鈴嶺「どうしたの?」

紀信「ちょっと、寝れなくて…
鈴嶺は?」

鈴嶺「お手洗いに…/////」

トイレを済まし、鈴嶺は紀信の隣に座った。
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