丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
タイチ「━━━━よし、みんなー!ここで、ビンゴ大会~!」
アミ「優勝者には、なんと◯◯旅館のペア泊券だよ!」

「おっ!スゲー!」
「高級旅館じゃね?」

タイチ「元々は、俺の親が福引きで当てた券なんだ!」
アミ「私達は、新婚旅行があるし。
どうせなら、賞品にしようってことになって!」

「へぇー!
行きたーい!!」
「やろうぜ~!」

早速、ビンゴ大会が始まった。

結果は━━━━━━


タイチ「23!」

宗匠「おっ!ビンゴ!!」

アミ「宗匠、おめでとうー!」
「いいなぁー」
「俺もあと一個だったのにぃー(笑)」

宗匠「サンキュ!
でも、一緒に行く奴いねぇしな…
誰かいる?」

アミ「ちょっと!それじゃ、意味ないでしょ!(笑)」

宗匠「冗談だよ!(笑)」

その後━━日付が変わる前まで楽しみ…………


タイチ「今日、遅くまでありがとうな!」
アミ「ありがとう!
みんな、気をつけてね~!」

「こちらこそー!」
「お幸せに~」

宗匠「杏樹、送ってく!」
杏樹「ん、ありがと!」

ゆっくり、夜道を歩く。

宗匠・杏樹「…………なんか…」
同時に言葉を発する。

宗匠「ん?なんだよ」
杏樹「宗匠こそ。何?」

宗匠「お前の誕生日ん時みたいだな、こんな風に歩くの」
杏樹「………フフ…」
宗匠の言葉を聞いて、杏樹がクスクス笑いだす。

宗匠「なんだよ!」

杏樹「あ、いや、私も同じことを言おうとしたから。
可笑しくって(笑)」

宗匠「フッ…」
宗匠も笑う。

杏樹「旅行、どうすんの?」

宗匠「どうすっかなぁー」

杏樹「誰かいないの?
一緒に行ってくれる人」

宗匠「あぁ、いるよ。一緒に行ってくれる奴」

杏樹「じゃあ、良かったね!」

宗匠「……………でも“一緒に行きたい奴は”いない」

杏樹「え?」

宗匠「………」

杏樹「宗匠?」

宗匠「鈴か杏樹となら、行ってもいい。
でも、その他の奴となんて行きたくねぇ」

杏樹「………」

宗匠「俺が心を許せる人間は、幼馴染みの四人だけだからな」

杏樹「………そっか…
じゃあ、一緒に行こ?」

宗匠「ん?お前と?」

杏樹「うん、私ならいいんでしょ?
鈴嶺は、凱吾が100パー許可しないだろうし。
かといって、せっかくの券だもん。
行かなきゃもったいないでしょ?」


宗匠「確かに(笑)
━━━━━━よし!行くか!」
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