丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
駅に着いて降り、旅館に向かいチェックインをした。
「ご夫婦ですか?
素敵ですね!」
宗匠・杏樹「え?あ…まぁ…」
まだ部屋には入れなくて、荷物だけ預けて外を散歩することにした二人。
宗匠「俺等って、夫婦に見えるの?」
杏樹「さぁ?」
宗匠「でも、鈴と並んでると“ご兄妹、仲良いですねー”って言われる(笑)」
杏樹「フフ…」
宗匠「絶対、恋人同士には見られない(笑)」
杏樹「恋人に見られたいの?」
宗匠「そうじゃねぇけどよ。
そうゆうの、偏見だよな……」
杏樹「ん?」
宗匠「俺は、恋人なんていらねぇ。
そもそも“恋とか愛とか”わかんねぇし。
確かに、鈴と杏樹は大事な女だ。
でもそれは、親友として。
今だって“純粋に親友として”旅行してる。
なんで、男女でいるからってんで“夫婦とか恋人”とか決めつけんの?」
杏樹「そうね…」
宗匠「自由になりてぇ……」
杏樹「フフ…
………てか…宗匠は、十分自由よ!」
宗匠「そうか?
…………あ…そうだな(笑)」
杏樹「働かずに、遊んで暮らしてさ。
自由じゃん!」
宗匠「違いねぇな!(笑)
でも、いいじゃん!
両親が甘いんだもん」
近くにある海に向かった、宗匠と杏樹。
砂浜にあった、大きな岩に並んで腰掛けた。
宗匠「煙草、吸っていい?」
杏樹「どうぞ?」
宗匠「なんか、穏やかだな」
杏樹「そうね」
宗匠「時間がここだけ、ゆっくり流れてるみたいだ」
杏樹「フフ…そうね」
宗匠「………」
杏樹「………」
宗匠「………」
杏樹「………」
宗匠「―――――久しぶりだ」
しばらく、黙って海をボーっと見ていた二人。
宗匠が、ポツリと呟いた。
杏樹「んー?」
宗匠「こんな、穏やかな時間」
杏樹「自由人なのに?(笑)」
宗匠「なんか、落ち着く」
杏樹「そ?」
宗匠「杏樹といると、落ち着く」
杏樹「え?そう?(笑)
でも、鈴嶺といる方が落ち着くんじゃない?」
宗匠「は?鈴?
なんで、鈴?
お前、二言目に必ず“鈴”だな」
杏樹「なんかね…
宗匠と鈴嶺って、セットなんだよね〜
昔から。
だから、なんか聞いてしまう」
宗匠「今は、鈴はいねぇだろ?
杏樹といる。
他の女の話なんかすんなよ」
真剣な顔で見つめている。
杏樹「え?宗…匠…」
そして、宗匠が杏樹の頬に優しく触れた。
「ご夫婦ですか?
素敵ですね!」
宗匠・杏樹「え?あ…まぁ…」
まだ部屋には入れなくて、荷物だけ預けて外を散歩することにした二人。
宗匠「俺等って、夫婦に見えるの?」
杏樹「さぁ?」
宗匠「でも、鈴と並んでると“ご兄妹、仲良いですねー”って言われる(笑)」
杏樹「フフ…」
宗匠「絶対、恋人同士には見られない(笑)」
杏樹「恋人に見られたいの?」
宗匠「そうじゃねぇけどよ。
そうゆうの、偏見だよな……」
杏樹「ん?」
宗匠「俺は、恋人なんていらねぇ。
そもそも“恋とか愛とか”わかんねぇし。
確かに、鈴と杏樹は大事な女だ。
でもそれは、親友として。
今だって“純粋に親友として”旅行してる。
なんで、男女でいるからってんで“夫婦とか恋人”とか決めつけんの?」
杏樹「そうね…」
宗匠「自由になりてぇ……」
杏樹「フフ…
………てか…宗匠は、十分自由よ!」
宗匠「そうか?
…………あ…そうだな(笑)」
杏樹「働かずに、遊んで暮らしてさ。
自由じゃん!」
宗匠「違いねぇな!(笑)
でも、いいじゃん!
両親が甘いんだもん」
近くにある海に向かった、宗匠と杏樹。
砂浜にあった、大きな岩に並んで腰掛けた。
宗匠「煙草、吸っていい?」
杏樹「どうぞ?」
宗匠「なんか、穏やかだな」
杏樹「そうね」
宗匠「時間がここだけ、ゆっくり流れてるみたいだ」
杏樹「フフ…そうね」
宗匠「………」
杏樹「………」
宗匠「………」
杏樹「………」
宗匠「―――――久しぶりだ」
しばらく、黙って海をボーっと見ていた二人。
宗匠が、ポツリと呟いた。
杏樹「んー?」
宗匠「こんな、穏やかな時間」
杏樹「自由人なのに?(笑)」
宗匠「なんか、落ち着く」
杏樹「そ?」
宗匠「杏樹といると、落ち着く」
杏樹「え?そう?(笑)
でも、鈴嶺といる方が落ち着くんじゃない?」
宗匠「は?鈴?
なんで、鈴?
お前、二言目に必ず“鈴”だな」
杏樹「なんかね…
宗匠と鈴嶺って、セットなんだよね〜
昔から。
だから、なんか聞いてしまう」
宗匠「今は、鈴はいねぇだろ?
杏樹といる。
他の女の話なんかすんなよ」
真剣な顔で見つめている。
杏樹「え?宗…匠…」
そして、宗匠が杏樹の頬に優しく触れた。