丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
凱吾「フフ…鈴嶺、ただいま…!」
頬を包み込んで、言った凱吾。
鈴嶺も、幸せそうに微笑んだ。
鈴嶺「凱くん、ありがとう!」
凱吾「ん?」
鈴嶺「急いで帰って来てくれたでしょ?
だから、ありがとう!」
凱吾「何言ってるの?
僕のほうが会いたくて堪らなかったんだ。
本当に、鈴嶺のいない夜は寂しかった」
鈴嶺「凱くん…
……………ごめんなさい…/////嬉しい…!」
凱吾「どうして謝るの?」
鈴嶺「だって、寂しいって言ってるのに“嬉しい”だなんて…」
凱吾「鈴嶺らしいね!
可愛いなぁ//////
――――――ほら、早く中入ろ?」
そして凱吾は、着替えてるためにウォークインクローゼットにいる。
鈴嶺「凱くん、凱くん!」
凱吾「ん?待ってて、すぐ行く――――――」
振り返ろうとする凱吾に後ろから抱きつく、鈴嶺。
鈴嶺「……//////」
(凱くんの匂いだ…//////幸せ…//////)
凱吾「ん?鈴嶺?どうしたの?」
鈴嶺「充電してるの」
凱吾「フフ…充電?(笑)」
鈴嶺「ねぇ、凱くん」
凱吾「ん?」
鈴嶺「私、お留守頑張ったよ?」
凱吾「うん、ありがとう!」
鈴嶺「だから…ね…?
ご褒美欲しい…//////」
凱吾「フフ…可愛いなぁ。
何がいい?
何か欲しい物あるの?
何でも買ってあげるよ?」
鈴嶺「違うよ」
凱吾「え?」
鈴嶺「欲しいのは、物じゃないよ?」
凱吾「え?何処か行きたいとか?
うーん…旅行…とかかな?」
鈴嶺「違う」
凱吾「んー、ダメだ…
わからない。
教えて?」
鈴嶺の手を優しく外し、向き直った凱吾。
鈴嶺の顔を覗き込んだ。
鈴嶺「凱くんでもわからないことあるんだね(笑)」
凱吾「そりゃ、そうだよ?
例えば……昨日“本当は”何があったのか、とか?」
鈴嶺「え?」
凱吾「昨日の夜の鈴嶺、様子がおかしかった。
何か、辛いことがあったんだろ?」
鈴嶺「ど…して…」
凱吾「鈴嶺の声、震えてた。
最初は、電波の関係とかでそんなふうに聞こえるだけなのかなって思ってたけど、鈴嶺がから元気だったから」
鈴嶺「………」
凱吾「佐木にね、あの後電話したんだ。
あいつならわかるかなって」
鈴嶺「え?
佐木、何て?」
凱吾「鈴嶺が、佐木に襲われそうになる夢を見たからだって言ってた。
でも、佐木の声も珍しく震えてた」
本当に、勘が鋭い人だ―――――――
鈴嶺は、考えを巡らせた。
夜のことは絶対に、言いたくない。
凱吾のことだ。
100%、佐木をクビにするだろう。
いや、クビにしないまでも、もう二度と鈴嶺に会わせないだろう。
鈴嶺にとって、佐木は“家族”
それだけは、嫌だった。
鈴嶺「デパート!」
頬を包み込んで、言った凱吾。
鈴嶺も、幸せそうに微笑んだ。
鈴嶺「凱くん、ありがとう!」
凱吾「ん?」
鈴嶺「急いで帰って来てくれたでしょ?
だから、ありがとう!」
凱吾「何言ってるの?
僕のほうが会いたくて堪らなかったんだ。
本当に、鈴嶺のいない夜は寂しかった」
鈴嶺「凱くん…
……………ごめんなさい…/////嬉しい…!」
凱吾「どうして謝るの?」
鈴嶺「だって、寂しいって言ってるのに“嬉しい”だなんて…」
凱吾「鈴嶺らしいね!
可愛いなぁ//////
――――――ほら、早く中入ろ?」
そして凱吾は、着替えてるためにウォークインクローゼットにいる。
鈴嶺「凱くん、凱くん!」
凱吾「ん?待ってて、すぐ行く――――――」
振り返ろうとする凱吾に後ろから抱きつく、鈴嶺。
鈴嶺「……//////」
(凱くんの匂いだ…//////幸せ…//////)
凱吾「ん?鈴嶺?どうしたの?」
鈴嶺「充電してるの」
凱吾「フフ…充電?(笑)」
鈴嶺「ねぇ、凱くん」
凱吾「ん?」
鈴嶺「私、お留守頑張ったよ?」
凱吾「うん、ありがとう!」
鈴嶺「だから…ね…?
ご褒美欲しい…//////」
凱吾「フフ…可愛いなぁ。
何がいい?
何か欲しい物あるの?
何でも買ってあげるよ?」
鈴嶺「違うよ」
凱吾「え?」
鈴嶺「欲しいのは、物じゃないよ?」
凱吾「え?何処か行きたいとか?
うーん…旅行…とかかな?」
鈴嶺「違う」
凱吾「んー、ダメだ…
わからない。
教えて?」
鈴嶺の手を優しく外し、向き直った凱吾。
鈴嶺の顔を覗き込んだ。
鈴嶺「凱くんでもわからないことあるんだね(笑)」
凱吾「そりゃ、そうだよ?
例えば……昨日“本当は”何があったのか、とか?」
鈴嶺「え?」
凱吾「昨日の夜の鈴嶺、様子がおかしかった。
何か、辛いことがあったんだろ?」
鈴嶺「ど…して…」
凱吾「鈴嶺の声、震えてた。
最初は、電波の関係とかでそんなふうに聞こえるだけなのかなって思ってたけど、鈴嶺がから元気だったから」
鈴嶺「………」
凱吾「佐木にね、あの後電話したんだ。
あいつならわかるかなって」
鈴嶺「え?
佐木、何て?」
凱吾「鈴嶺が、佐木に襲われそうになる夢を見たからだって言ってた。
でも、佐木の声も珍しく震えてた」
本当に、勘が鋭い人だ―――――――
鈴嶺は、考えを巡らせた。
夜のことは絶対に、言いたくない。
凱吾のことだ。
100%、佐木をクビにするだろう。
いや、クビにしないまでも、もう二度と鈴嶺に会わせないだろう。
鈴嶺にとって、佐木は“家族”
それだけは、嫌だった。
鈴嶺「デパート!」