丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
スマホを扱い始めた、鈴嶺。
好きなブランドのHPを見始めた。
鈴嶺「あ!そうだ!」
HPを見ていた鈴嶺が、声を張り上げた。
凱吾「ん?鈴嶺?」
鈴嶺「あ!ごめんなさい!」
凱吾「ううん。
どうしたの?」
鈴嶺「あ、えーと…
凱くんにお願いしたいことがあったの」
凱吾「ん?何?」
鈴嶺「お仕事終わってからで……」
凱吾「気になるから、今聞かせて?」
鈴嶺「あ、うん。
今日ね。
○○(鈴嶺の好きなブランド店)に行ってきたの。
エレベーター怖かったけど、このブラウスがどうしても欲しくて」
そう言って、HPを見せた。
凱吾「へぇー、可愛いね!
それで?買ってきたの?」
鈴嶺「ううん。
ネット販売のみって言われちゃって……」
凱吾「そうなんだね。
じゃあ……」
パソコンの画面を、切り替える。
鈴嶺「あ!待って!」
操作しようとする凱吾の手を制す、鈴嶺。
凱吾「ん?」
鈴嶺「私にも操作教えて?
次から自分で出来るように」
メモ用紙を取り出し、ペンを構える。
凱吾「―――――ダメだよ、鈴嶺」
鈴嶺「え?」
凱吾「言ったよね?
ネットは使っちゃダメって。
危ないんだよ?」
鈴嶺「でも……」
凱吾「その都度、僕が注文してあげる。
だから、鈴嶺は覚える必要ないよ」
鈴嶺「………」
凱吾「ね?鈴嶺」
鈴嶺「スマホも?ダメ?
店員さんがね。
スマホでも注文出来ますよ?って教えてくれたの。
でも佐木が“凱くんに相談してから”って言うから」
凱吾「は?まさか、操作方法教わったの?」
鈴嶺「うん。
店員さんが教えてくれたよ!」
凱吾「………」
凱吾が黙り、雰囲気が恐ろしく落ちていく。
僕の鈴嶺に“余計な情報を”教えやがって――――
鈴嶺「凱、くん?
……………凱くん!」
そんな凱吾に恐る恐る声を掛ける。
鈴嶺の声に、凱吾が我に返る。
凱吾「――――――はっ!?
あ、ごめんね!」
鈴嶺「スマホしないから、怒らないで?
注文は、凱くんにお願いするから」
キュッと服を掴み、今にも泣きそうな顔で見上げる。
凱吾「うん、大丈夫。
鈴嶺に怒ってないよ?」
頬を包み込んで、安心させるように微笑んだ。
そして――――鈴嶺のブラウスを注文し、残りの仕事を終えた凱吾。
鈴嶺とリビングに戻り、映画を見ることに。
ソファに並んで座り、凱吾が鈴嶺の腰を抱き、鈴嶺は凱吾に身体を預けている。
ぴったりくっついて鑑賞するのが、二人のスタイル。
二人の好きな作品のシーズン2を見ている。
凱吾「………」
(あまり、面白くないな)
前回はとても面白く、Blu-rayを買った程だ。
隣の鈴嶺の顔を覗くと………
鈴嶺「………」
凱吾「……/////フフ…可愛い…/////」
鈴嶺もあまり面白くなかったのか、眠っていた。
凱吾は、鈴嶺を起こさないように自身の膝に鈴嶺の頭を動かした。
鈴嶺の両足もソファに上げて、横にする。
そして、ソファの背にかけてあるタオルケットを鈴嶺の身体にかけた。
優しく頭を撫でる、凱吾。
その表情は、凱吾とは思えない程に柔らかく甘い。
凱吾はずっと、幸せそうに鈴嶺の寝顔を見つめ頭を撫でていた。
好きなブランドのHPを見始めた。
鈴嶺「あ!そうだ!」
HPを見ていた鈴嶺が、声を張り上げた。
凱吾「ん?鈴嶺?」
鈴嶺「あ!ごめんなさい!」
凱吾「ううん。
どうしたの?」
鈴嶺「あ、えーと…
凱くんにお願いしたいことがあったの」
凱吾「ん?何?」
鈴嶺「お仕事終わってからで……」
凱吾「気になるから、今聞かせて?」
鈴嶺「あ、うん。
今日ね。
○○(鈴嶺の好きなブランド店)に行ってきたの。
エレベーター怖かったけど、このブラウスがどうしても欲しくて」
そう言って、HPを見せた。
凱吾「へぇー、可愛いね!
それで?買ってきたの?」
鈴嶺「ううん。
ネット販売のみって言われちゃって……」
凱吾「そうなんだね。
じゃあ……」
パソコンの画面を、切り替える。
鈴嶺「あ!待って!」
操作しようとする凱吾の手を制す、鈴嶺。
凱吾「ん?」
鈴嶺「私にも操作教えて?
次から自分で出来るように」
メモ用紙を取り出し、ペンを構える。
凱吾「―――――ダメだよ、鈴嶺」
鈴嶺「え?」
凱吾「言ったよね?
ネットは使っちゃダメって。
危ないんだよ?」
鈴嶺「でも……」
凱吾「その都度、僕が注文してあげる。
だから、鈴嶺は覚える必要ないよ」
鈴嶺「………」
凱吾「ね?鈴嶺」
鈴嶺「スマホも?ダメ?
店員さんがね。
スマホでも注文出来ますよ?って教えてくれたの。
でも佐木が“凱くんに相談してから”って言うから」
凱吾「は?まさか、操作方法教わったの?」
鈴嶺「うん。
店員さんが教えてくれたよ!」
凱吾「………」
凱吾が黙り、雰囲気が恐ろしく落ちていく。
僕の鈴嶺に“余計な情報を”教えやがって――――
鈴嶺「凱、くん?
……………凱くん!」
そんな凱吾に恐る恐る声を掛ける。
鈴嶺の声に、凱吾が我に返る。
凱吾「――――――はっ!?
あ、ごめんね!」
鈴嶺「スマホしないから、怒らないで?
注文は、凱くんにお願いするから」
キュッと服を掴み、今にも泣きそうな顔で見上げる。
凱吾「うん、大丈夫。
鈴嶺に怒ってないよ?」
頬を包み込んで、安心させるように微笑んだ。
そして――――鈴嶺のブラウスを注文し、残りの仕事を終えた凱吾。
鈴嶺とリビングに戻り、映画を見ることに。
ソファに並んで座り、凱吾が鈴嶺の腰を抱き、鈴嶺は凱吾に身体を預けている。
ぴったりくっついて鑑賞するのが、二人のスタイル。
二人の好きな作品のシーズン2を見ている。
凱吾「………」
(あまり、面白くないな)
前回はとても面白く、Blu-rayを買った程だ。
隣の鈴嶺の顔を覗くと………
鈴嶺「………」
凱吾「……/////フフ…可愛い…/////」
鈴嶺もあまり面白くなかったのか、眠っていた。
凱吾は、鈴嶺を起こさないように自身の膝に鈴嶺の頭を動かした。
鈴嶺の両足もソファに上げて、横にする。
そして、ソファの背にかけてあるタオルケットを鈴嶺の身体にかけた。
優しく頭を撫でる、凱吾。
その表情は、凱吾とは思えない程に柔らかく甘い。
凱吾はずっと、幸せそうに鈴嶺の寝顔を見つめ頭を撫でていた。