丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
凱吾の独占欲
ある日の朝━━━━━
凱吾は目を覚ますと、真っ直ぐキッチンへ向かう。
凱吾「鈴嶺、おはよ」
鈴嶺「おはよう!凱くん!」
鈴嶺が笑顔で挨拶してくる。
凱吾も自然と、笑顔になった。
凱吾は思う━━━━━━
どうしてだろう。
鈴嶺相手だと、こんなに優しい気持ちになれる。
笑うことができる。
幸せだと思えるんだろう。
あぁ……鈴嶺と結婚できて本当に幸せだ、と。
「んんっ…」
凱吾「あ、今日は邪魔者がいた……」
呟き、ソファを睨む凱吾。
宗匠「おはよ…眠っ…頭もいてぇ……」
凱吾「………宗匠、早く出ていけ」
宗匠「は?飯食わしてよ。
旨そうな匂いするし」
凱吾「当たり前だ。
鈴嶺が“僕のために”毎日朝早く起きて作ってくれてるんだから。
だいたい、新婚家庭に夜中に上がり込むなんて非常識だ!」
宗匠「いいじゃん!
久しぶりに飲んで、酔っぱらったんだから。
家に帰るより、凱吾ん家の方が近かったんだよ!」
そう━━━━
それは、数時間前に遡る。
鈴嶺はいつも、凱吾に包まれるように抱き締められて眠る。
凱吾も鈴嶺を抱き締めて、心地よい眠りにつく。
二人にとって、穏やかで心地よい時間だ。
鈴嶺が夢の中へいこうとしていたその時………
凱吾「鈴嶺…?寝た…?
フフ…可愛いな…おやすみ、鈴嶺…」
ゆっくり、鈴嶺の頭を撫でる。
ピンポーン!!
と、チャイムが鳴り響いた。
すると、ビクッと震えて鈴嶺が目を覚ました。
鈴嶺「え……何…」
凱吾「ちょっ…誰だ!?
せっかく鈴嶺が眠りそうだったのに…!!!」
その間も、間髪いれずに鳴り続いていた。
鈴嶺「な、何!?こ、怖いよ…凱くん」
凱吾「大丈夫だ!僕がいるからね!
鈴嶺、待ってて!
インターフォン見てくる」
鈴嶺「え!?や、やだ!一人にしないで!」
ベッドを下りた凱吾の背中にしがみついて、ついていく。
インターフォンの画像を見ると……
鈴嶺「え?宗くん?」
凱吾「宗匠!!なんだ、こんな夜中に!!」
宗匠「あー、凱吾ー泊めてー」
凱吾「は?嫌に決まってるだろ!」
ブチッと、通話を切る。
すると、またチャイムが響く。
凱吾「うるさい!!タクシーを呼んでやるから帰れ!!」
宗匠「だからぁ、酔ってて辛いんだよ!
泊めてよ、凱吾ー
鈴ー!鈴はー?」
鈴嶺「宗くん?」
宗匠「鈴ー、鈴ちゃーん!凱吾説得してー」
鈴嶺「凱くん、泊めてあげよ?
宗くん、困ってるし」
そして、今に至るのだ。
凱吾は目を覚ますと、真っ直ぐキッチンへ向かう。
凱吾「鈴嶺、おはよ」
鈴嶺「おはよう!凱くん!」
鈴嶺が笑顔で挨拶してくる。
凱吾も自然と、笑顔になった。
凱吾は思う━━━━━━
どうしてだろう。
鈴嶺相手だと、こんなに優しい気持ちになれる。
笑うことができる。
幸せだと思えるんだろう。
あぁ……鈴嶺と結婚できて本当に幸せだ、と。
「んんっ…」
凱吾「あ、今日は邪魔者がいた……」
呟き、ソファを睨む凱吾。
宗匠「おはよ…眠っ…頭もいてぇ……」
凱吾「………宗匠、早く出ていけ」
宗匠「は?飯食わしてよ。
旨そうな匂いするし」
凱吾「当たり前だ。
鈴嶺が“僕のために”毎日朝早く起きて作ってくれてるんだから。
だいたい、新婚家庭に夜中に上がり込むなんて非常識だ!」
宗匠「いいじゃん!
久しぶりに飲んで、酔っぱらったんだから。
家に帰るより、凱吾ん家の方が近かったんだよ!」
そう━━━━
それは、数時間前に遡る。
鈴嶺はいつも、凱吾に包まれるように抱き締められて眠る。
凱吾も鈴嶺を抱き締めて、心地よい眠りにつく。
二人にとって、穏やかで心地よい時間だ。
鈴嶺が夢の中へいこうとしていたその時………
凱吾「鈴嶺…?寝た…?
フフ…可愛いな…おやすみ、鈴嶺…」
ゆっくり、鈴嶺の頭を撫でる。
ピンポーン!!
と、チャイムが鳴り響いた。
すると、ビクッと震えて鈴嶺が目を覚ました。
鈴嶺「え……何…」
凱吾「ちょっ…誰だ!?
せっかく鈴嶺が眠りそうだったのに…!!!」
その間も、間髪いれずに鳴り続いていた。
鈴嶺「な、何!?こ、怖いよ…凱くん」
凱吾「大丈夫だ!僕がいるからね!
鈴嶺、待ってて!
インターフォン見てくる」
鈴嶺「え!?や、やだ!一人にしないで!」
ベッドを下りた凱吾の背中にしがみついて、ついていく。
インターフォンの画像を見ると……
鈴嶺「え?宗くん?」
凱吾「宗匠!!なんだ、こんな夜中に!!」
宗匠「あー、凱吾ー泊めてー」
凱吾「は?嫌に決まってるだろ!」
ブチッと、通話を切る。
すると、またチャイムが響く。
凱吾「うるさい!!タクシーを呼んでやるから帰れ!!」
宗匠「だからぁ、酔ってて辛いんだよ!
泊めてよ、凱吾ー
鈴ー!鈴はー?」
鈴嶺「宗くん?」
宗匠「鈴ー、鈴ちゃーん!凱吾説得してー」
鈴嶺「凱くん、泊めてあげよ?
宗くん、困ってるし」
そして、今に至るのだ。