丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
「今、秘書が取りに来るそうなのでそちらのソファでお待ちください」
鈴嶺「え?凱く……あ、いや、主人には会えないんですか?」
「え?」
鈴嶺「あ、す、すみません!」
鈴嶺は頭を下げ、ソファに腰かけた。
しばらく待っていると“鈴嶺様!”と呼ばれた。
鈴嶺「あ、住江さん!」
住江「お久しぶりですね!」
鈴嶺「うん!
あの、これ……」
茶封筒を渡す。
住江「助かりました!
今日、午後から会議に使う書類だったので……」
鈴嶺「良かった!」
住江「あれ?まさか、お一人で来られたんですか?
佐木さんは?」
鈴嶺「あ、車で待ってるよ。
凱くんに、会えると思ったから…」
住江「すみません。
今、ちょっと忙しくて…」
鈴嶺「あ、ううん!住江さんが悪いんじゃないの!
会えるかなって期待してたから、ガッカリしただけなの!
ごめんなさい!」
慌てて頭を下げる。
住江「本当に、凱吾様のことが大好きなんですね!」
鈴嶺「え?」
住江「凱吾様も、鈴嶺様のことばかりですし。
まさに、相思相愛ですね!」
鈴嶺「そんな…/////」
住江「可愛いな…」
鈴嶺「え?」
住江「え?あ、すみません!」
鈴嶺「ううん////あ、じゃあ…私帰るね!」
住江「あ、はい…お気をつけて…」
(帰るんだ……
…………って、帰るよな普通……)
小さく手を振り、帰ろうとする鈴嶺。
住江は思わず、鈴嶺の手を掴んでいた。
鈴嶺「え?住江さん?」
住江「あ、あの!
今日、凱吾様は少し早めにお昼休みを取られます。
一緒にランチしたらどうかな?と思いまして……」
鈴嶺「え?」
住江「ここで、一緒に待ちませんか?」
鈴嶺「え?いいの!?
あ…でも…ご迷惑じゃ……」
住江「僕といれば、大丈夫ですよ!
それに、鈴嶺様は凱吾様の奥様ですし!」
鈴嶺「嬉しい……////凱くんに会える////」
心底嬉しそうに微笑む。
住江は、ただただ見惚れていた。
鈴嶺「佐木に、一言言わないと!」
スマホを取り出そうとする鈴嶺の手を、住江が優しく制す。
住江「僕が、佐木さんに連絡します。
あと、何かお飲み物をご用意しますね!」
鈴嶺「ありがとう!」
住江は、佐木に電話をかけた。
佐木『…………わかりました。
しかし、住江さんはお忙しいでしょうから私がお迎えに参りますよ?』
住江「いえ!僕が……!」
佐木『………』
住江「佐木さん?」
佐木『………そこまでおっしゃるならお任せしますが、鈴嶺お嬢様を傷つけることはやめてくださいね。
お嬢様は、私にとっても命よりも大切なご主人様ですので』
住江の耳に、佐木の言葉が鋭く刺さっていた。
鈴嶺「え?凱く……あ、いや、主人には会えないんですか?」
「え?」
鈴嶺「あ、す、すみません!」
鈴嶺は頭を下げ、ソファに腰かけた。
しばらく待っていると“鈴嶺様!”と呼ばれた。
鈴嶺「あ、住江さん!」
住江「お久しぶりですね!」
鈴嶺「うん!
あの、これ……」
茶封筒を渡す。
住江「助かりました!
今日、午後から会議に使う書類だったので……」
鈴嶺「良かった!」
住江「あれ?まさか、お一人で来られたんですか?
佐木さんは?」
鈴嶺「あ、車で待ってるよ。
凱くんに、会えると思ったから…」
住江「すみません。
今、ちょっと忙しくて…」
鈴嶺「あ、ううん!住江さんが悪いんじゃないの!
会えるかなって期待してたから、ガッカリしただけなの!
ごめんなさい!」
慌てて頭を下げる。
住江「本当に、凱吾様のことが大好きなんですね!」
鈴嶺「え?」
住江「凱吾様も、鈴嶺様のことばかりですし。
まさに、相思相愛ですね!」
鈴嶺「そんな…/////」
住江「可愛いな…」
鈴嶺「え?」
住江「え?あ、すみません!」
鈴嶺「ううん////あ、じゃあ…私帰るね!」
住江「あ、はい…お気をつけて…」
(帰るんだ……
…………って、帰るよな普通……)
小さく手を振り、帰ろうとする鈴嶺。
住江は思わず、鈴嶺の手を掴んでいた。
鈴嶺「え?住江さん?」
住江「あ、あの!
今日、凱吾様は少し早めにお昼休みを取られます。
一緒にランチしたらどうかな?と思いまして……」
鈴嶺「え?」
住江「ここで、一緒に待ちませんか?」
鈴嶺「え?いいの!?
あ…でも…ご迷惑じゃ……」
住江「僕といれば、大丈夫ですよ!
それに、鈴嶺様は凱吾様の奥様ですし!」
鈴嶺「嬉しい……////凱くんに会える////」
心底嬉しそうに微笑む。
住江は、ただただ見惚れていた。
鈴嶺「佐木に、一言言わないと!」
スマホを取り出そうとする鈴嶺の手を、住江が優しく制す。
住江「僕が、佐木さんに連絡します。
あと、何かお飲み物をご用意しますね!」
鈴嶺「ありがとう!」
住江は、佐木に電話をかけた。
佐木『…………わかりました。
しかし、住江さんはお忙しいでしょうから私がお迎えに参りますよ?』
住江「いえ!僕が……!」
佐木『………』
住江「佐木さん?」
佐木『………そこまでおっしゃるならお任せしますが、鈴嶺お嬢様を傷つけることはやめてくださいね。
お嬢様は、私にとっても命よりも大切なご主人様ですので』
住江の耳に、佐木の言葉が鋭く刺さっていた。