丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
鈴嶺「佐木!!?」
佐木「お嬢様。もう、限界です。
今回のこと、貴女が庇うことでもない。
凱吾様、志田様、宗匠様、杏樹様。
……………そして、紀信様。
私が全て、お話いたします」
鈴嶺「佐木、やめて!!」
佐木「お嬢様!
あの方、まだ警察へ出頭していないそうですよ」
鈴嶺「え?」
佐木「今、警察の知り合いに確認しました。
私は、あの方に“最後の忠告”をしました。
なのに、理由はなんであれあの方はまだ自首していない。
お嬢様が庇う価値もない!
私にとっても、お嬢様は大切なご主人様です。
もう、貴女の傷つくところを見たくない!」
そして佐木は、全て…凱吾達に打ち明けた。
紀信「え……名原さんが!?」
この真実に、紀信はかなり動揺していた。
佐木「しかし紀信様。
貴方にも、何の非もないですよ。
貴方はきちんと、名原様にお断りをした。
それをあの方が勝手に、嫉妬してお嬢様を……!」
宗匠「そうゆうことかよ!?
女ってなんで、あーなの!?」
凱吾「そうだな。
鈴嶺を傷つけても、紀信は手に入らないのにな」
杏樹「でも、許せないわね。
紀信の気持ちが手に入らないから、鈴嶺を傷つけることで憂さを晴らそうとしたんだよね!?」
志田「あぁ。だろうな」
許せない━━━━━━
凱吾達は、同じ気持ちを抱えていた。
凱吾はゆっくり立ち上がり、佐木に耳打ちした。
凱吾「鈴嶺を頼む」
そして紀信に向き直り“名原の家を教えろ”と言って、志田に“僕を一緒に連れてってくれ”と言った。
佐木が鈴嶺と杏樹を自宅に送るため車に乗せたのを見届けて、凱吾達は志田の部下の運転する車に乗り込んだ。
志田「煙草、吸ってもいい?」
宗匠「俺も」
凱吾「どうぞ。僕も吸わせてもらう」
紀信は、助手席から後部座席に座る三人を盗み見た。
恐ろしいなんてもんじゃない。
凄まじい憤怒の雰囲気が、漂っていた。
紀信だって、怒りに震えていた。
しかし三人はその怒りをはるかに越えていた。
知里の家の前に着いた、一行。
紀信が言った。
紀信「先に、僕に名原さんと話させてくれない?
志田さん、凱吾。
お願いします!」
凱吾「話してどうする?」
志田「紀信くん、君が責任を感じることじゃない。
佐木さんも言ってただろ?」
宗匠「それに、紀信。
お前、わかってんの!?」
紀信「え?」
宗匠「鈴嶺を殺そうとしたんだぞ!?
杏樹だって、打ち所が悪けりゃ死んでた。
もう、猶予なんて与える必要ねぇよ!!」
凱吾「僕の鈴嶺を傷つけた代償、払ってもらう」
佐木「お嬢様。もう、限界です。
今回のこと、貴女が庇うことでもない。
凱吾様、志田様、宗匠様、杏樹様。
……………そして、紀信様。
私が全て、お話いたします」
鈴嶺「佐木、やめて!!」
佐木「お嬢様!
あの方、まだ警察へ出頭していないそうですよ」
鈴嶺「え?」
佐木「今、警察の知り合いに確認しました。
私は、あの方に“最後の忠告”をしました。
なのに、理由はなんであれあの方はまだ自首していない。
お嬢様が庇う価値もない!
私にとっても、お嬢様は大切なご主人様です。
もう、貴女の傷つくところを見たくない!」
そして佐木は、全て…凱吾達に打ち明けた。
紀信「え……名原さんが!?」
この真実に、紀信はかなり動揺していた。
佐木「しかし紀信様。
貴方にも、何の非もないですよ。
貴方はきちんと、名原様にお断りをした。
それをあの方が勝手に、嫉妬してお嬢様を……!」
宗匠「そうゆうことかよ!?
女ってなんで、あーなの!?」
凱吾「そうだな。
鈴嶺を傷つけても、紀信は手に入らないのにな」
杏樹「でも、許せないわね。
紀信の気持ちが手に入らないから、鈴嶺を傷つけることで憂さを晴らそうとしたんだよね!?」
志田「あぁ。だろうな」
許せない━━━━━━
凱吾達は、同じ気持ちを抱えていた。
凱吾はゆっくり立ち上がり、佐木に耳打ちした。
凱吾「鈴嶺を頼む」
そして紀信に向き直り“名原の家を教えろ”と言って、志田に“僕を一緒に連れてってくれ”と言った。
佐木が鈴嶺と杏樹を自宅に送るため車に乗せたのを見届けて、凱吾達は志田の部下の運転する車に乗り込んだ。
志田「煙草、吸ってもいい?」
宗匠「俺も」
凱吾「どうぞ。僕も吸わせてもらう」
紀信は、助手席から後部座席に座る三人を盗み見た。
恐ろしいなんてもんじゃない。
凄まじい憤怒の雰囲気が、漂っていた。
紀信だって、怒りに震えていた。
しかし三人はその怒りをはるかに越えていた。
知里の家の前に着いた、一行。
紀信が言った。
紀信「先に、僕に名原さんと話させてくれない?
志田さん、凱吾。
お願いします!」
凱吾「話してどうする?」
志田「紀信くん、君が責任を感じることじゃない。
佐木さんも言ってただろ?」
宗匠「それに、紀信。
お前、わかってんの!?」
紀信「え?」
宗匠「鈴嶺を殺そうとしたんだぞ!?
杏樹だって、打ち所が悪けりゃ死んでた。
もう、猶予なんて与える必要ねぇよ!!」
凱吾「僕の鈴嶺を傷つけた代償、払ってもらう」