丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
凱吾『ふーん。
でも、鈴嶺は起こさないよ。
こんな気持ち良さそうに寝てるのに、起こすのかわいそうだから』
杏樹「わかってるわよ。
私だって、起こしてなんて言うつもりないわよ」
凱吾『だったらいい。
じゃあ、もういい?』
杏樹「は?」
凱吾『電話!切るよって言ってる』
杏樹「…………フッ…
やっぱ、冷たい奴……!」
凱吾『いつも言ってるだろ?』
凱吾・杏樹『「僕は、鈴嶺しかいらない」』
凱吾『わかってるなら、いいでしょ?
切るね』
杏樹「━━━━━ちょっと待って!」
凱吾『何?』
杏樹「なんで、凱吾はそんなに真っ直ぐ鈴嶺“だけ”を見ていられるの?」
凱吾『は?』
杏樹「凱吾って、本当に鈴嶺しか見てない。
周りがどうなっても、凱吾は何も感じない。
正直……実和が亡くなったことも、何も感じてないでしょ?
あくまでも“鈴嶺のために”私達とも仲良くしてる」
凱吾『そうだよ。
でも、なんで?って言われてもわからない。
鈴嶺に対して以外、感情が動かないから』
杏樹「ねぇ……聞いていい?」
凱吾『何?』
杏樹「“あの人”どうなったの?
鈴嶺を突き落とした“あの人”」
凱吾『━━━━━━聞いてどうするの?』
杏樹「どうもしないけど、知りたい」
凱吾『鈴嶺に言わないってなら、教えてあげるよ』
杏樹「わかった」
凱吾『表の世界にはいないよ』
杏樹「………それって…」
凱吾『うん。赤王に落とされた。
今、何をさせられてるかはわからない。
興味ないし。
志田さんが後は任せてって言ったから。
もう二度と鈴嶺の前に現れなければ、僕的には問題ないし』
杏樹「それは、傷をおったのが私だからだよね?」
凱吾『そうだよ。
鈴嶺が傷つけられてたら、志田さんに任せるなんてしないよ』
杏樹「やっぱ、そうよね……」
凱吾『何なの?』
杏樹「………」
凱吾『杏樹?』
杏樹「………寂しい……」
凱吾『は?』
杏樹「━━━━━きっと、凱吾なら……
何を置いても、駆けつけてきてくれそうね……」
凱吾『……………鈴嶺が望むなら、何でもする』
杏樹「そうね。
本当に“何でも”しそうね」
凱吾『うん。
━━━━てゆうよりさ』
杏樹「ん?」
凱吾『僕は、鈴嶺を“愛人”になんかしない。
志田さんにどんな理由があるかわからないけど、鈴嶺をそんな囲い方しない。
鈴嶺のためだけに生きて、鈴嶺を僕だけのモノにする。
本当に、僕と鈴嶺だけの世界にする。
僕と鈴嶺を邪魔する世界なんて、壊してやる』
でも、鈴嶺は起こさないよ。
こんな気持ち良さそうに寝てるのに、起こすのかわいそうだから』
杏樹「わかってるわよ。
私だって、起こしてなんて言うつもりないわよ」
凱吾『だったらいい。
じゃあ、もういい?』
杏樹「は?」
凱吾『電話!切るよって言ってる』
杏樹「…………フッ…
やっぱ、冷たい奴……!」
凱吾『いつも言ってるだろ?』
凱吾・杏樹『「僕は、鈴嶺しかいらない」』
凱吾『わかってるなら、いいでしょ?
切るね』
杏樹「━━━━━ちょっと待って!」
凱吾『何?』
杏樹「なんで、凱吾はそんなに真っ直ぐ鈴嶺“だけ”を見ていられるの?」
凱吾『は?』
杏樹「凱吾って、本当に鈴嶺しか見てない。
周りがどうなっても、凱吾は何も感じない。
正直……実和が亡くなったことも、何も感じてないでしょ?
あくまでも“鈴嶺のために”私達とも仲良くしてる」
凱吾『そうだよ。
でも、なんで?って言われてもわからない。
鈴嶺に対して以外、感情が動かないから』
杏樹「ねぇ……聞いていい?」
凱吾『何?』
杏樹「“あの人”どうなったの?
鈴嶺を突き落とした“あの人”」
凱吾『━━━━━━聞いてどうするの?』
杏樹「どうもしないけど、知りたい」
凱吾『鈴嶺に言わないってなら、教えてあげるよ』
杏樹「わかった」
凱吾『表の世界にはいないよ』
杏樹「………それって…」
凱吾『うん。赤王に落とされた。
今、何をさせられてるかはわからない。
興味ないし。
志田さんが後は任せてって言ったから。
もう二度と鈴嶺の前に現れなければ、僕的には問題ないし』
杏樹「それは、傷をおったのが私だからだよね?」
凱吾『そうだよ。
鈴嶺が傷つけられてたら、志田さんに任せるなんてしないよ』
杏樹「やっぱ、そうよね……」
凱吾『何なの?』
杏樹「………」
凱吾『杏樹?』
杏樹「………寂しい……」
凱吾『は?』
杏樹「━━━━━きっと、凱吾なら……
何を置いても、駆けつけてきてくれそうね……」
凱吾『……………鈴嶺が望むなら、何でもする』
杏樹「そうね。
本当に“何でも”しそうね」
凱吾『うん。
━━━━てゆうよりさ』
杏樹「ん?」
凱吾『僕は、鈴嶺を“愛人”になんかしない。
志田さんにどんな理由があるかわからないけど、鈴嶺をそんな囲い方しない。
鈴嶺のためだけに生きて、鈴嶺を僕だけのモノにする。
本当に、僕と鈴嶺だけの世界にする。
僕と鈴嶺を邪魔する世界なんて、壊してやる』