丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
宗匠と恋愛
「「乾杯!!」」
宗匠と紀信。
今日は、二人で飲んでいた。
テーブルに置いていた宗匠のスマホが震える。
宗匠「ん?
…………」
紀信「……??返信しないの?」
無視して酒を飲む宗匠。
不思議そうに言う紀信。
宗匠「こいつ、しつけぇんだよ!」
紀信「ん?」
宗匠「この前、遊んだ女!」
紀信「………」
宗匠「なんだよ」
ジッと見つめてくる紀信に、怪訝そうに見る。
紀信「………宗匠はさ」
宗匠「あ?」
紀信「…………ううん」
首を横に振り、酒に口をつけた。
宗匠「なんだよ!気になんじゃん!」
紀信「特定の恋人……ほんとにずっと作んないの?」
宗匠「…………そうだな」
紀信「“離れたくない”とか“自分のモノだけにしたい”とか思ったことないの?」
宗匠「………んー、ない」
紀信「鈴嶺や杏樹のことは?」
宗匠「は?」
紀信「“恋愛対象として”考えたこと、ないの?」
宗匠「ない」
紀信「……そっか…
なんだか、悲しいね……」
宗匠「そうか?
俺から見れば、紀信の方が“悲しい”と思うぞ?」
紀信「え?」
宗匠「鈴!」
紀信「は?」
宗匠「絶対、手に入らないだろ?
それがわかってて、ずっと想い続けてる」
紀信「……そう…だね…」
宗匠「杏樹だってそうだ」
紀信「………不倫…だもんね…」
宗匠「あぁ…
絶対、手に入らない。
紀信がさっき言ってた“離れたくない”や“自分のモノだけにしたい”ってこと、できないだろ?
鈴も、今でこそ“幸せ”だろうが、ここまで来るのに悲しい思いをしてきた。
それに“あの”凱吾だ。
これからも“悲しい”思いをすることがあるかもしれない。
凱吾は、とにかく冷酷だから。
あの優しくてお人好しな鈴が、耐えられるかわかんねぇ…」
紀信「宗匠…」
宗匠「俺は、そんな苦しい思いをするくらいなら………」
紀信「………」
宗匠「…………このままで構わねぇよ……!」
宗匠の言葉が、紀信の胸に響いていた。
宗匠と紀信。
今日は、二人で飲んでいた。
テーブルに置いていた宗匠のスマホが震える。
宗匠「ん?
…………」
紀信「……??返信しないの?」
無視して酒を飲む宗匠。
不思議そうに言う紀信。
宗匠「こいつ、しつけぇんだよ!」
紀信「ん?」
宗匠「この前、遊んだ女!」
紀信「………」
宗匠「なんだよ」
ジッと見つめてくる紀信に、怪訝そうに見る。
紀信「………宗匠はさ」
宗匠「あ?」
紀信「…………ううん」
首を横に振り、酒に口をつけた。
宗匠「なんだよ!気になんじゃん!」
紀信「特定の恋人……ほんとにずっと作んないの?」
宗匠「…………そうだな」
紀信「“離れたくない”とか“自分のモノだけにしたい”とか思ったことないの?」
宗匠「………んー、ない」
紀信「鈴嶺や杏樹のことは?」
宗匠「は?」
紀信「“恋愛対象として”考えたこと、ないの?」
宗匠「ない」
紀信「……そっか…
なんだか、悲しいね……」
宗匠「そうか?
俺から見れば、紀信の方が“悲しい”と思うぞ?」
紀信「え?」
宗匠「鈴!」
紀信「は?」
宗匠「絶対、手に入らないだろ?
それがわかってて、ずっと想い続けてる」
紀信「……そう…だね…」
宗匠「杏樹だってそうだ」
紀信「………不倫…だもんね…」
宗匠「あぁ…
絶対、手に入らない。
紀信がさっき言ってた“離れたくない”や“自分のモノだけにしたい”ってこと、できないだろ?
鈴も、今でこそ“幸せ”だろうが、ここまで来るのに悲しい思いをしてきた。
それに“あの”凱吾だ。
これからも“悲しい”思いをすることがあるかもしれない。
凱吾は、とにかく冷酷だから。
あの優しくてお人好しな鈴が、耐えられるかわかんねぇ…」
紀信「宗匠…」
宗匠「俺は、そんな苦しい思いをするくらいなら………」
紀信「………」
宗匠「…………このままで構わねぇよ……!」
宗匠の言葉が、紀信の胸に響いていた。