丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
宗匠達「凱吾、鈴嶺!
改めて、結婚おめでとう!」
凱吾・鈴嶺「ありがとう!」
志田「おめでとう!」
そう言って、志田が凱吾と鈴嶺に祝儀封筒を渡す。
鈴嶺「え?これ……」
志田「あ!一応言っておくね!
この金は“汚ない金”じゃないから!(笑)
俺の表の仕事で稼いだ金!
きっと凱吾くんのことだから、受け取らないだろ?」
凱吾「………」
志田「受け取ってくれない?
俺はね。
杏といる時だけは、普通の男でいられるんだ。
赤王の若頭でも、既婚者でもない。
“普通の”七条 杏樹の恋人。
だから君達と会う時は、普通に杏の恋人として祝いたい」
凱吾「そんなの、勝手だ」
志田「そうだね」
凱吾「でも…有り難く、受け取ります。
“鈴嶺が貴方を受け入れた”から」
志田「フフ…ありがとう!」
凱吾「ただ、忘れないでください」
志田「ん?」
凱吾「僕は杏樹が決めたことを、とやかく言うつもりはない。
僕にとって、大切なのは“鈴嶺だけ”だから。
杏樹が貴方との不倫で苦しもうが、僕には関係ない。
僕が認めないって言ったのは、貴方のせいで杏樹が傷つくと、それを見た鈴嶺が傷つくから。
僕の中心は“鈴嶺”
“鈴嶺がいれば何もいらない”
だから杏樹を傷つけたら、貴方の全てを壊す。
貴方が赤王の若頭でも、僕は怖くも何ともない。
きっと……わかってますよね?
僕がどんな人間か……!」
宗匠「しかも、三倍だから!」
紀信「杏樹は、僕達の親友なので!」
見据える三人の男達に、志田は微笑み頷いた。
「もちろん、わかってるよ。
特に……凱吾くんがどんな人間で、どれ程恐ろしい人間か」
それから鈴嶺と杏樹が席を外し、VIP席に向かった。
(二人で話したいから)
志田「…………杏は、幸せだな」
と、呟く。
凱吾「は?」
宗匠「そうか?」
紀信「志田さんと“不倫”してる時点で、幸せとは程遠いと思いますが!」
志田「そうじゃなくて!
君達みたいな親友がいるからってことだよ」
凱吾「あぁ」
宗匠「まぁな」
紀信「そうゆうことか!」
志田「鈴嶺ちゃんにも、言われたよ」
志田が煙草の煙を吐いて、三人を見る。
志田「“私、一人じゃ何もできない弱い人間ですが、杏ちゃんをこれ以上傷つけたら私が許しません!”って」
凱吾「鈴嶺が?」
宗匠「鈴にとって、姉ちゃんみたいな存在だしな」
紀信「鈴嶺らしいね」
志田「鈴嶺ちゃん、身体をかなり震わせてたんだ」
三人「………」
志田「でもね。
俺を見る目だけは、恐ろしかった。
あんな人間、俺の周りにはいない。
……………その時、思った。
“あぁ、この子だけは怒らせたくない”ってね」
改めて、結婚おめでとう!」
凱吾・鈴嶺「ありがとう!」
志田「おめでとう!」
そう言って、志田が凱吾と鈴嶺に祝儀封筒を渡す。
鈴嶺「え?これ……」
志田「あ!一応言っておくね!
この金は“汚ない金”じゃないから!(笑)
俺の表の仕事で稼いだ金!
きっと凱吾くんのことだから、受け取らないだろ?」
凱吾「………」
志田「受け取ってくれない?
俺はね。
杏といる時だけは、普通の男でいられるんだ。
赤王の若頭でも、既婚者でもない。
“普通の”七条 杏樹の恋人。
だから君達と会う時は、普通に杏の恋人として祝いたい」
凱吾「そんなの、勝手だ」
志田「そうだね」
凱吾「でも…有り難く、受け取ります。
“鈴嶺が貴方を受け入れた”から」
志田「フフ…ありがとう!」
凱吾「ただ、忘れないでください」
志田「ん?」
凱吾「僕は杏樹が決めたことを、とやかく言うつもりはない。
僕にとって、大切なのは“鈴嶺だけ”だから。
杏樹が貴方との不倫で苦しもうが、僕には関係ない。
僕が認めないって言ったのは、貴方のせいで杏樹が傷つくと、それを見た鈴嶺が傷つくから。
僕の中心は“鈴嶺”
“鈴嶺がいれば何もいらない”
だから杏樹を傷つけたら、貴方の全てを壊す。
貴方が赤王の若頭でも、僕は怖くも何ともない。
きっと……わかってますよね?
僕がどんな人間か……!」
宗匠「しかも、三倍だから!」
紀信「杏樹は、僕達の親友なので!」
見据える三人の男達に、志田は微笑み頷いた。
「もちろん、わかってるよ。
特に……凱吾くんがどんな人間で、どれ程恐ろしい人間か」
それから鈴嶺と杏樹が席を外し、VIP席に向かった。
(二人で話したいから)
志田「…………杏は、幸せだな」
と、呟く。
凱吾「は?」
宗匠「そうか?」
紀信「志田さんと“不倫”してる時点で、幸せとは程遠いと思いますが!」
志田「そうじゃなくて!
君達みたいな親友がいるからってことだよ」
凱吾「あぁ」
宗匠「まぁな」
紀信「そうゆうことか!」
志田「鈴嶺ちゃんにも、言われたよ」
志田が煙草の煙を吐いて、三人を見る。
志田「“私、一人じゃ何もできない弱い人間ですが、杏ちゃんをこれ以上傷つけたら私が許しません!”って」
凱吾「鈴嶺が?」
宗匠「鈴にとって、姉ちゃんみたいな存在だしな」
紀信「鈴嶺らしいね」
志田「鈴嶺ちゃん、身体をかなり震わせてたんだ」
三人「………」
志田「でもね。
俺を見る目だけは、恐ろしかった。
あんな人間、俺の周りにはいない。
……………その時、思った。
“あぁ、この子だけは怒らせたくない”ってね」