丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
凱吾「え?」
志田「君にとって、俺は“あり得ない”人間なんだろ?
杏を苦しませている俺を、どうして一生会えないところに葬らないの?」
凱吾「鈴嶺が、受け入れたからです。
あの時も言いましたよね?
杏樹が苦しもうと、僕には関係ない。
志田さんにも失礼でしょうが……
僕は言葉通り、鈴嶺がいれば何もいりません。
ある意味、杏樹が死んでも悲しくもなんともない。
僕の心は、鈴嶺にしか反応しないので!
そんな鈴嶺が、杏樹と志田さんを応援したい。
私は、何があっても味方でいたいって言ったからです」
志田「やっぱ、君は“鈴嶺ちゃん”なんだね!」
凱吾「それに、志田さんは勘違いしてます」
志田「え?」
凱吾「僕の世界の中心は“鈴嶺”
だから、鈴嶺の世界が僕の世界。
でも僕個人的には、志田さんのやっていることは否定的には思わない。
人との交渉で、時には暴力や金が働くのはしょうがないと思ってます。
世の中の人間の中には“そうでもしないと”わからないクズがいる。
普通に交渉して、全てが上手くいくわけがない。
綺麗事では済まされない。
それが、この世界です。
皮肉なもので、正しいことだけやってても“幸せ”になれない。
そうじゃなかったら、志田さんのような人達は既にこの世にいないはず。
…………僕だって、鈴嶺と僕の世界の幸せの為なら“何でも”します。
それが、例え……犯罪だったとしても……!」
志田「………ほんと、末恐ろしい男だな…君は…!」
杏樹「━━━━あれ?凱吾?」
そこに、杏樹が戻ってくる。
志田「うん。俺の話し相手になってくれてたんだ」
杏樹「凱吾が?」
心底不思議そうに凱吾を見る、杏樹。
凱吾「何?」
杏樹「ううん。
なんか、意外な組み合わせだから」
志田「そう?俺的には、俺達お似合いだと思うよ!」
凱吾・杏樹「どこが!!?」
志田「あ、ハモった(笑)」
杏樹「久史さんと凱吾は全、然!似てないわ!」
凱吾「あぁ。僕は、志田さんとは違う」
志田「まっ、そりゃそうだ!(笑)」
そしてやっと帰れることになり、心なしか嬉しそうにクラブを出た凱吾。
早速、鈴嶺に連絡をいれる。
鈴嶺『凱くん!』
凱吾「鈴嶺、お待たせ!
ごめんね、遅くなっちゃった」
鈴嶺『ううん!帰る?』
凱吾「うん、今から帰るよ!
今、鈴嶺は何処にいる?」
鈴嶺「実家にいるよ!」
凱吾「わかった!迎えに行くよ!」
鈴嶺「え?私がお迎えに行くよ!
…………って言っても、佐木の運転だけど(笑)」
凱吾「フッ…わかった!待ってるよ」
志田「君にとって、俺は“あり得ない”人間なんだろ?
杏を苦しませている俺を、どうして一生会えないところに葬らないの?」
凱吾「鈴嶺が、受け入れたからです。
あの時も言いましたよね?
杏樹が苦しもうと、僕には関係ない。
志田さんにも失礼でしょうが……
僕は言葉通り、鈴嶺がいれば何もいりません。
ある意味、杏樹が死んでも悲しくもなんともない。
僕の心は、鈴嶺にしか反応しないので!
そんな鈴嶺が、杏樹と志田さんを応援したい。
私は、何があっても味方でいたいって言ったからです」
志田「やっぱ、君は“鈴嶺ちゃん”なんだね!」
凱吾「それに、志田さんは勘違いしてます」
志田「え?」
凱吾「僕の世界の中心は“鈴嶺”
だから、鈴嶺の世界が僕の世界。
でも僕個人的には、志田さんのやっていることは否定的には思わない。
人との交渉で、時には暴力や金が働くのはしょうがないと思ってます。
世の中の人間の中には“そうでもしないと”わからないクズがいる。
普通に交渉して、全てが上手くいくわけがない。
綺麗事では済まされない。
それが、この世界です。
皮肉なもので、正しいことだけやってても“幸せ”になれない。
そうじゃなかったら、志田さんのような人達は既にこの世にいないはず。
…………僕だって、鈴嶺と僕の世界の幸せの為なら“何でも”します。
それが、例え……犯罪だったとしても……!」
志田「………ほんと、末恐ろしい男だな…君は…!」
杏樹「━━━━あれ?凱吾?」
そこに、杏樹が戻ってくる。
志田「うん。俺の話し相手になってくれてたんだ」
杏樹「凱吾が?」
心底不思議そうに凱吾を見る、杏樹。
凱吾「何?」
杏樹「ううん。
なんか、意外な組み合わせだから」
志田「そう?俺的には、俺達お似合いだと思うよ!」
凱吾・杏樹「どこが!!?」
志田「あ、ハモった(笑)」
杏樹「久史さんと凱吾は全、然!似てないわ!」
凱吾「あぁ。僕は、志田さんとは違う」
志田「まっ、そりゃそうだ!(笑)」
そしてやっと帰れることになり、心なしか嬉しそうにクラブを出た凱吾。
早速、鈴嶺に連絡をいれる。
鈴嶺『凱くん!』
凱吾「鈴嶺、お待たせ!
ごめんね、遅くなっちゃった」
鈴嶺『ううん!帰る?』
凱吾「うん、今から帰るよ!
今、鈴嶺は何処にいる?」
鈴嶺「実家にいるよ!」
凱吾「わかった!迎えに行くよ!」
鈴嶺「え?私がお迎えに行くよ!
…………って言っても、佐木の運転だけど(笑)」
凱吾「フッ…わかった!待ってるよ」